原材料高騰で生活分野減益 積水化成品の4~6月

2021年08月04日

ゴムタイムス社

 積水化成品工業の2022年3月期第1四半期決算は、売上高が285億8300万円、営業利益は1億8200万円で前年同期比185・9%増、経常利益は2億5100万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億2000万円となった。なお、「収益認識に関する会計基準」等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、その影響を受ける2022年3月期第1四半期売上高の対前年同四半期増減率は記載していない。

 生活分野の売上高は110億2000万円、セグメント利益は5億7100万円で同17・6%減。食品容器関連は、新型コロナウイルス感染症の影響で外出自粛やインバウンド需要の減少は依然として継続しているが、内中食関連向けは昨年からは落ち着きが見られるものの堅調な状態が継続している。農水産関連では、全体的に堅調な出荷となった。また、土木関連では、道路冠水対策や雨水処理用途で採用されている「アクアロード」が宅地造成物件で採用された。
 主力製品である「エスレンシート」(発泡ポリスチレンシート)の売上数量は、巣ごもり需要が引き続き旺盛で、スーパー等の生鮮食品用トレーや総菜向け食品容器用途を確実に取り込み、テイクアウト容器用途も継続したが、全体としては前年同期よりもやや下回った。「エスレンビーズ」(発泡性ポリスチレンビーズ)の売上数量は、消費者の在宅時間の増加によりクッション用ビーズなどのライフグッズ用途が好調を継続、また主要用途である水産分野をはじめ農産、建材土木分野も総じて前年同期に比べ堅調に推移した。
 利益面では、同感染症による需要減少の影響が軽減となり、また原価低減や固定費削減に取り組んだが、原材料価格の高騰を受け、減益となった。

 工業分野の売上高は175億6300万円、セグメント損失は2億5600万円(前年同四半期は5億5800万円の損失)となった。自動車関連では、部品梱包用途が電動部品梱包材での販売が伸長したものの、自動車部材用途が半導体不足による自動車メーカーの減産の影響を受け、「ピオセラン」(ポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体)の販売は落ち込んだ。
 Proseatグループについては、原材料価格の高騰と半導体不足などサプライチェーンの混乱の影響により業績が悪化した。家電・IT関連では、パネル搬送資材・梱包材用途での「ピオセラン」は、液晶パネルの需要が伸長し、堅調に推移した。
 「テクポリマー」(有機微粒子ポリマー)は液晶パネル等の光拡散用途として、在宅勤務等によるPC・モニターの需要増などで、売上が堅調に推移した。
 医療・健康関連では、ワクチン接種が進む米国や欧州での需要回復からランニングシューズのミッドソール用途での「エラスティル」(熱可塑性エラストマー発泡体)は徐々に回復し、「テクノゲル(ST―gel)」(機能性高分子ゲル)も、売上が好調に推移した
 利益面では生産性向上や固定費削減に取り組んだが、原材料価格の上昇などによる限界利益の減少を補えず、損失となった。

 通期の連結業績予想は、売上高が1180億円、営業利益が36億円で同72・1%増、経常利益が32億円で同63・6%増、親会社株主に帰属する純利益が18億円で同59・8%増を見込んでいる。

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