中国合成ゴム事業売却  ブリヂストン、21年12月まで

2021年06月15日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは6月15日、中国で乗用車用タイヤ向け合成ゴムを製造・販売するグループ会社である普利司通(惠州)合成橡胶有限公司(BSRC)の全株式を、素材・化学関連事業をグローバルに展開するLCY Chemical Corporation(LCY)に21年12月14日までに売却を完了することを決定したと発表した。売却価額は非公開。
 同社グループはこれまで原材料内製からタイヤ開発、製造、販売、サービスまでを一貫して行う垂直統合を通じて、タイヤ事業の全体最適を図ってきた。その一方で、昨今の目まぐるしく変化する事業環境下、より環境変化に迅速に対応しながら全体最適を図る体制とすべく事業再編を進めている。
 事業再編にあたっては、同社グループのみならず、再編対象となる拠点とその従業員が持続的に成長できることを前提に検討を重ねている。
 BSRCについては、こうした検討の結果、素材・化学関連事業について卓越した専門性を有する企業であるLCYに売却することで新たなシナジーが生まれ、BSRCがサステナブルに社会価値・顧客価値を創出することができると考え、今回の売却を決定した。
 BSRCの従業員はLCYのもと新たな環境下で職務にあたることになるが、LCYとのシナジーを職務に活かすことで、一人ひとりがより成長できると考えている。また、顧客やサプライヤーについても、取引に伴う負担を最小限とするように適切に対応していく。
 BSRCの事業概要については、取扱品目は乗用車用タイヤ向け合成ゴム。売上高は399百万人民元(約62億円※(1人民元=15・5円で換算、2020年実績)。従業員数は133名(2020年12月時点)となっている。なお、同社によると、本件が2021年12月期のグループ連結業績予想に与える影響は軽微としている。
 同社は中期事業計画(2021~2023)において、グローバルすべての地域、領域を対象とした経費・コスト構造改革を進めている。
 中期事業計画では、コア事業での経費・コスト構造改革とプレミアムビジネス戦略の推進からなる「稼ぐ力の再構築」をベースに、成長事業・探索事業へ戦略的成長投資を進め、事業環境の変化に応じたポートフォリオ経営を経営を取り組んでいる。今回の売却も事業再編の一環となる。

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