合成ゴム特集 宇部興産 BRが昨年末から急回復に 次世代BRとして高付加化価値へ

2021年05月10日

ゴムタイムス社

 宇部興産の合成ゴム事業は、ゴムの代表品種の一つであるポリブタジエン(BR)、中でもコバルト触媒で重合されるハイシスBR「UBEPOL」を製造・販売する。

 同社合成ゴム事業部の20年度の動向は「主要用途であるタイヤ業界は、第2四半期の間、新型コロナウイルスの感染拡大影響により、需要が急減し、対前年比5~6割まで稼働が落ち込む先もあったものの、第3四半期から約8割、第4四半期には前年並みに回復した。その後も好調に推移している」(横尾尚昭合成ゴム事業部長)と、昨年10月から需要が急回復になっている。

 生産拠点については、「20年度は、UBEPOLグループ3拠点(日本・タイ・マレーシア)で連携し、ベストな生産体制を模索した」(同)とし、需要の変動に対応した稼働を実施。足元では、千葉工場(年産12万6000t)のフル稼働が続くほか、タイのTSL(同7万2000t、20年12月よりプラス3000t)とマレーシアの合弁会社LUSR(同5万t)も販売が好調で、中国・南通工場(同7万2000t)も高付加価値製品の出荷が堅調だ。

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