北米事業不振で減収減益 クリヤマHD20年12月期

2021年02月15日

ゴムタイムス社

 クリヤマホールディングスの2020年12月期連結決算は、売上高が499億5300万円で前期比9・4%減、営業利益は28億9800万円で同6・9%減、経常利益は33億1900万円で同4・5%増、当期純利益は14億4400万円で同28・8%減となった。

 セグメント別では、アジア事業は、売上高が257億1000万円で同9・0%減となり、営業利益が28億6600万円で同5・0%増となった。第3四半期連結会計期間から、各事業において持ち直しの動きが見られ、特に農機向け販売が好調だったことに加え、早期に導入していたテレワークを活用するなど、不要不急の経費削減を着実に実施したことにより営業利益において前年同期を上回る結果となった。

 北米事業は、売上高は214億1000万円で同8・1%減、営業利益は11億4000万円で同19・1%減となった。DIY需要により住宅外壁塗装用、屋外プール用などをはじめとした一般家庭向け販売が好調に推移し、業績に寄与したが、主力の飲料用ホースをはじめ、それ以外の各種産業向け販売が軟調であったことから減収減益となった。

 欧州事業は、売上高は28億3200万円で同20・9%減、営業損失は2億1300百万円(前年同期は2億2000万円の営業損失)となった。消防機関向け、および灌漑を含む農業分野向けホース販売は各国におけるロックダウンの段階的な解除を背景に一時持ち直しの傾向にあったものの、10月以降、各国の感染再拡大が加速し、複数の国と地域が再びロックダウンに踏み切ったことで景気の先行き不透明感が拭えず、全体的に軟調な結果となった。

 2021年12月期通期の連結業績予想は、売上高が520億円で同4・1%増、営業利益は28億円で同3・4%減、経常利益は30億円で同9・6%減、当期純利益は17億円で同17・7%増を見込んでいる。

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