対象タイヤを無償交換 住友ゴムの大型T・B用

2021年02月04日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は2月1日、同社が製造・販売したダンロップの大型トラックおよびバス用タイヤのうち、2020年1月24日から6月9日までに製造されたタイヤの一部について、走行によりビード部(サイドウォールのホイールに近い部分)の狭い範囲で周上の1ヵ所に膨れが発生することが判明したと発表した。安全性に問題がないことが確認できているが、国内で販売された1万2439本について国土交通省へ通知のうえ、対象となるタイヤを無償交換(サービスキャンペーン)する。

 対象タイヤは46サイズ、計1万2439本で、詳細はwww.srigroup.co.jp/newsrelease/2021/sri/tirelist2021_007.pdfから確認できる。 パターン名、タイヤサイズ、工場略号、製造番号、タイヤ識別番号は、タイヤサイドウォール部に刻印されている。

 2020年4月から10月にかけて、ビード部が膨れる(全て外観不具合で検出)という事例が46件報告された。そのため同社で原因分析をしたところ、タイヤ成形工程でインナーライナーをジョイントする際に使用するジョイントテープが、一部指定位置を超えてはみ出し成形されていたことが判明した。また、このジョイントテープのゴム配合変更により接着力が低下、これら2つの要因が重なり、ビード部膨れの外観不具合が発生したことが判明した。

 同社では2月1日より、対象生産ロット内の対象となるタイヤの無償交換(サービスキャンペーン)を行う。

 サービスキャンペーンについては、同社ホームページで告知を行う。また、当該タイヤ装着の新車購入者には、車両メーカーから直接訪問、電話連絡、およびダイレクトメールなどで案内予定としている。対象タイヤ購入者に対しては、代替品との無償交換を実施する。

 同社では、このような事態が二度と発生することのないよう、製造工程管理および製品検査のより一層の徹底により、品質管理の強化に努めていくとしている。

 

タイヤ表示例

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