年頭所感 日本ゴム履物協会 伊藤守会長         

2021年01月03日

ゴムタイムス社
伊藤守会長

伊藤守会長

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 昨年は新型コロナウイルスに翻弄された年となりました。
 2020年度初めの予想では、新型コロナウイルスのマイナスの影響が残るが、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて個人消費を中心にイベント効果が高まると期待され、景気が押し上げられると期待感がありましたが、新型コロナウイルス感染症が影響し世界的流行拡大でオリンピック・パラリンピックも延期になり、国内外の経済活動が停止し景気は急激に減退になりました。
 
 政府統計では7―9月期のGDPは、4―6月期に落ち込んだ個人消費も改善して外需がプラスで改善を示したものの、消費増税前の2019年7―9月期を大きく下回りました。
 
 新型コロナウイルス感染拡大で営業自粛、時短営業、不要不急の外出自粛の影響で自粛ムードが高まり、経済活動が制限され個人消費が落ち込み、景気は冷え込でいます。それに加え感染拡大防止のため海外からの入国規制もありインバウンド消費が大幅に減少と今までにない経済危機になりました。
 
 百貨店、チェーン店、GMSは、自粛の影響で客数が大幅に減少になり売り上げも緊急事態宣言解除後の6月は昨年並みに回復しましたが、その後コロナ感染拡大の影響で昨年を下回りメーカーにも影響が及んでいます。又、飲食店の激減と時短営業、イベント等の休止により履物類の需要が落ち込んでいます。
 
 この厳しい環境の中、協会員の実績統計も、1~10月のゴム製履物及びインジェクション製履物の生産、販売実績は前年同期比80・0%、84・6%と大きく減少しています。
 
 履物以外で新型コロナウイルス感染防止対策の医療用として特需対応で会員各社の販売に繋がった会員企業もありました。
 大手チェーンストアは、SPA化を進めて、PB商品のメーカーブランドに対して低価格の追求、収益確保の目的で比率を更に高めている状況で、最近は品質を訴求するプレミアムPB商品も登場してきています。
 
 会員各社の商品特性は各々異なりますが、履物メーカーとしての『強み』を活かして価格競争に巻き込まれない、付加価値の高い差別化した『物づくり』でお客様に対応していかなければなりません。それには、お客様ニーズを的確に捉えお客様が満足する安心、安全、信頼できる商品を供給することがゴム履物協会の会員各社の使命として今後も努めて参ります。又、ゴム履物協会として今後、新しい事業の取り組みを進めていきます。

 今年は、まだ新型コロナ感染の収束の見通しも先行き不透明で新型コロナの影響により厳しい状況は続きそうですがこの難局を乗り越え、会員各社におかれましては回復を目指していくことを願います。
 
 今年一年が皆様にとって充実した素晴らしい年になることを心よりお祈り申し上げまして年頭のご挨拶とさせていただきます。

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