全セグメントで減収減益 バンドー化学の4~9月期

2020年11月12日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の21年3月期第2四半期連結決算(IFRS)は、売上収益は371億1600万円で同19・7%減、コア営業利益は13億2500万円で同54・9%減、営業利益は14億3600万円で同48・1%減、四半期利益は10億2800万円で同50・2%減となった。
 セグメント別では、自動車部品事業の売上収益は144億8400万円で同27・5%減、セグメント利益は1億9800万円で同82・4%減。国内は補修市場向け新商材や多用途四輪車用変速ベルトの販売が増加したが、自動車生産台数の減少で補機駆動用伝動ベルトおよび伝動システム製品の販売が減少した。
 海外は、中国は自動車メーカー向け補機駆動用伝動ベルトなどの販売が伸長。一方、米国およびアジア地域は四輪・二輪車メーカーの減産や操業停止で販売が減少した。
 産業資材事業の売上収益は152億300万円で同10・7%減、セグメント利益は10億8100万円で同13・6%減となった。一般産業用伝動ベルトは、国内は、機械受注の減少で産業機械用伝動ベルトの販売が減少。海外は、タイで農業機械用伝動ベルトの販売が増加したが、米国で産業機械用伝動ベルトの販売が減少した。運搬ベルトは国内でコンベヤベルトや樹脂コンベヤベルトなどの販売が減少した。
 高機能エラストマー製品事業の売上収益は54億8500万円で同21・9%減、セグメント損失は3億5900万円(前年同期はセグメント利益2億1300万円)。
 機能フイルム製品は、建築着工の落ち込みなどにより、建築資材用、工業資材用などの販売が減少。精密機能部品は、主要顧客の減産の影響で、精密ベルト、高機能ローラおよびブレードなどの販売が減少した。
 通期の業績予想は、第2四半期までの業績などを踏まえ、8月公表の数値を修正した。売上収益は750億円(前回発表750億円、増減比同一)、コア営業利益は25億円(同20億円、増減比25・0%増)、営業利益25億円(同20億円、増減比25・0%増、当期利益は15億円(同10億円、増減比50・0%増)を見込んでいる。

 

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