ゴム連合の第16期運動方針 女性参加者比率15%以上目指す

2020年09月10日

ゴムタイムス社

 ゴム連合は9月3日、岡山県岡山市のホテルメルパルク岡山で2020年定期大会をオンラインで開催し、第16期の運動方針を決定した。
 具体的な取り組みは次の通り。

 〈雇用といのちを守るとりくみ〉
 ▽雇用確保のとりくみ=雇用確保の前提となる「産業・企業の健全な発展」と「安定した労使関係」に向け、とりまく環境を正しく認識し、情報を共有化することにより、加盟単組が自ら主体的に課題を探求し、解決の道を見出せるよう支援する。特に今期は新型コロナウイルス感染拡大がゴム産業に与える影響に注視し、雇用を維持するために有益な情報の提供や相談を行うとともに、上部・関連団体を通じて、雇用の維持に向けて必要な政策制度についての要請を行う。

 ▽労使関係の充実=会社と労働組合は互いに必要な存在であるとの認識に立ち、労使一体となって課題を解決する責任がある。その解決には日頃の労使協議による課題の把握(共有化)が必要であり、労使協議を充実させることが重要となるため、ゴム連合として労使でとりくむべき課題設定や解決に向けた支援機能の強化に努める。具体的には、加盟単組が抱える様々な課題を把握した上で、情報提供などの解決に向けた支援を実施し労使協議の充実を図る。また、産業共通課題の共有化や加盟単組の労使関係の充実に繋げるため、本部主催のゴム産業労使懇談会に加え、各地区別協議会で労使懇談会を開催することを支援する。

 ▽産業対策のとりくみ=将来にわたりゴム産業で働く労働者が安心して生活を送り、さらに魅力ある産業をめざすためには各単組労使だけでは解決できない課題にとりくむことも重要な活動領域である。ゴム産業に関係の深い他産別や業界団体と連携を図り情報を共有し、ゴム産業の課題を把握し解決に向けたとりくみを進める。

 ▽安全衛生活動=安全で健康かつ快適に働くことができ、安心して生活が送れることは、ゴム連合に集う全ての人々の共通の願いであり、働く仲間の命と健康を守ることは労働組合としてとりくむべき最も重要な課題である。「安全は全てに最優先する」との基本姿勢で、各単組が自ら考え主体的に課題改善できるよう、安全衛生に関する法令の周知など、労使で情報交換や意見交換を行い、職場環境の向上や労働者の健康確保に役立つ基礎知識や考え方・手段・手法の共有化を行う。

 〈生活を守るとりくみ〉
 ▽賃金・一時金・退職金=加盟単組や他産別におけるとりくみ状況や各種制度の共有化を図り、とりわけ賃金は産別としてめざす水準や考え方を示すことにより、各単組のとりくみを促進する。春季生活改善のとりくみにおいては、社会情勢や経済動向などのとりまく環境を踏まえた方針を示すことにより、各単組が主体的かつ効率的にとりくみを進められるよう支援を行い、その成果をゴム産業全体の社会的位置づけの維持向上に繋げていく。また、雇用形態間における労働条件の不合理な格差の是正に向けてとりくみを推進する。

 ▽労働時間=残業時間・休日出勤の増加による過労の増大やメンタル不調が生じないよう、長時間労働の是正を図るとともに、「ワーク・ライフ・バランス推進方針」を基に、総実労働時間1800時間台をめざしてとりくむ。また、育児・介護などと仕事の両立を支援し、多様な人材が活躍できる制度の拡充を図る。

 ▽総合福祉=働く者とその家族の生活を充実させるために必要となる、健康管理・生活保障・生活設計・財産形成・余暇の充実などに関する自助努力を支援するとともに、互助・共助の観点から労働者自主福祉事業を主体的に推進し、社会福祉の向上に向けてとりくむ。

 ▽海外勤務労働条件=海外勤務者とその家族が心身の健康と安全を

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