ファインケミカル商社特集 三洋貿易 「選択と集中」をさらに強化 強固な組織体制構築を進める

2020年09月14日

ゴムタイムス社

 三洋貿易(東京都千代田区、新谷正伸社長)のゴム事業部の20年9月期上期(10~3月)は、国内は新型コロナウイルスの影響はそれほど受けなかったものの、前期から景況悪化を引きずり、前年同期比微減となった。ただ、第3四半期(4~6月)に入ると国内もコロナの影響が出始め、5~6月は自動車メーカーが工場稼働を一時休止した。その影響で、需要家である自動車ゴム部品メーカーの原材料需要も大きく減少し、国内拠点の売上は減少した。ただ、7月以降は経済活動が徐々に再開されるに従い、国内拠点売上は回復基調で推移している。

 一方、海外拠点は、ゴム事業部の3大拠点(米国、中国、タイ)の中で、中国はコロナ発生直後の2月は相当な落ち込みが見られたが、3月以降は回復した。中国拠点では、日系のゴム部品メーカー向けに合成ゴムや副資材を販売するほか、ローカル向けに接着剤などを販売。「中国は早期にコロナを脱し、4月以降はほぼ予算並みの水準に戻りつつある」(ゴム事業部小宮康事業部長)状況だ。

 米国はロックダウンから経済再開に切替えても調子が戻らず、米国の第3四半期(4~6月)売上は大幅に落ち込んだ。

 タイも厳しい状況が続く。タイの国内自動車生産が減少しているためで、日系ゴム部品メーカーへ販売する原材料の需要も落ち込んでいる。

 その他、ゴム事業部が拠点としているインド、

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