建設機械、自動車向けが減少 クリヤマHDの1~6月期

2020年08月17日

ゴムタイムス社

 クリヤマホールディングスの20年12月期第2四半期連結決算は、売上高が251億5800万円で前年同期比14・4%減、営業利益は14億900万円で同31・7%減、経常利益は16億8000万円で同18・7%減、四半期純利益は11億7800万円で同16・5%減となった。

 アジア事業は、売上高が128億9500万円で同13・6%減、営業利益は13億6500万円で同5・9%減。産業資材事業では感染拡大による顧客の生産停止や減産の影響を受け、主に建設機械、自動車向けの販売が減少した。スポーツ・建設資材事業では鉄道施設等向け「遠心階段」の販売が増加したものの、大型商業施設等向け「スーパー・マテリアルズ」の販売が減少した。

 北米事業は、売上高が107億3600万円で同13・9%減、営業利益は5億1100万円で同46・2%減。新型コロナウイルス感染拡大に伴う国家非常事態宣言により外出制限を始めとした各種規制を受け、個人消費が急減したほか、企業の生産停止が相次いだことで経済活動の抑制が続いた。各種産業用ホース・継手の生産・販売では医療用チューブの需要急増等に対応したものの、設備、建設、飲料用等、幅広い業界の需要が停滞したことで、売上、利益がともに減少した。

 欧州事業は、売上高は15億2600万円で同23・6%減、営業損失は9700万円(前年同期は1500万円の営業損失)。スペインとアルゼンチンに拠点を置く製造販売子会社は、新型コロナウイルスの感染拡大により生産及び販売活動に大きく制限が生じた。各国行政から必要な事業としての認可を取得したことで可能な限り操業を継続したが、建設業界や消防機関での設備投資抑制の影響を受け、レイフラットホース・ノズル等の販売が減少した。また、米国への輸出も伸び悩んだ。

 なお、通期の連結業績予想については、現時点では業績に影響を与える未確定な要素が多く、適正かつ合理的な数値の算定が非常に困難な状況であるため未定としている。
 

 

 

 

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