スチレン系熱可塑性エラストマー(SBC(TPS))|その他プラスチック

2020年08月10日

ゴムタイムス社

【開発経緯概略】
SBCは一般ポリスチレンブロックとゴムの中間ブロックを有し、ポリスチレン部分がハードセグメントを形成して橋かけ点となり、中間のゴムブロックが製品にゴム弾性を与える。ソフトセグメントには、ポリブタジエン(B、SBS)、ポリイソプレン(I、SIS)、および2種のポリオレフィン(EB、SEBS)、(EP、SEPS)の4種類がある。

【性質、加工、その特徴】
① TPEの中でもっともゴム弾性に優れるものの一つで、低硬度領域を得意とする。
② 加硫ゴムに対し、約30%軽量である。
③ 耐熱性、耐寒性に優れ、さまざまな使用環境に耐える。
④ 加硫ゴムと比較して耐熱老化性、耐候性に優れる。
⑤ 酸、アルカリ、アルコールなどの薬品に対する耐性に優れる。
⑥ 食品衛生性、医療衛生性に優れる。
⑦ 架橋剤、可塑剤、ハロゲン系難燃剤などの環境負荷物質を含まない。
⑧ 熱履歴による劣化が少なく、リサイクル特性に優れる。
⑨ 中間ブロック部分を水素添加して飽和化し、残存二重結合のないSEBS、SEPSをベースとしたブロック共重合体は、従来の不飽和タイプで限界のあった耐候性、耐熱性が要求される自動車・医療・食品関連用途やエンブラの改質剤として使用される。

【新製品への応用と主な用途】

全文:約805文字

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー