中韓、欧州に4拠点 20年上半期の海外進出

2020年07月13日

ゴムタイムス社

  20年上半期のゴム・樹脂関連企業の海外新拠点についての発表は、4社4拠点となった。8社10拠点だった19年下半期に比べて企業数、拠点数とも減少した。進出先では中国と韓国の東アジア、ドイツとオランダの欧州となった。東ソーは現地企業と合弁会社を設立し、需要が拡大する低燃費タイヤ用シリカの生産拠点を韓国に開設する。
 ◆新都ホールディングス
 新都ホールディングスは1月10日、寧波華衆車載技術、大連聚興科技との間で、中国国内の自動車部品メーカーをはじめとした家電および日用品メーカーに向けた再生プラスチック材料・製品の研究開発、生産、製造、販売を行う合弁会社を設立することに合意したと発表した。合弁会社は、商号を寧波華聚都新材料とし、浙江省寧波高新区に本社を設置した。
 3社は、寧波華衆車載技術が有する自動車部品業界における顧客ネットワークおよび生産におけるノウハウ、大連聚興科技が持つプラスチック加工の高い生産技術力、さらに新都ホールディングスが有する最新の再生技術と日中間での環境保護材料を供給するプラットフォームを活用し、中国国内の自動車部品メーカーをはじめとした家電および日用品メーカーに向けた再生プラスチック材料・製品の研究開発、生産、製造、販売を進める。
 ◆帝人
 帝人は1月28日、欧州の自動車向け複合成形材料のデザイン・設計やプロトタイピング等の機能を担うテクニカルセンターとして、ドイツ・ブッパタール市に「テイジン・オートモーティブ・センター・ヨーロッパ(以下、TACE)」を設立すると発表した。
 TACEは、デザイン・設計機能を活用したプロトタイプ試作、およびその評価を行うテクニカルセンターの機能を有し、次世代自動車に向けたマルチマテリアルでのソリューション提案を行う。
 将来的には、マーケティング、新技術やM&Aの可能性に関する

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