フィルム好調で増収増益 東洋紡の20年3月期

2020年05月19日

ゴムタイムス社

 東洋紡の20年3月期連結決算は、売上高が3396億700万円で前期比0・9%増、営業利益は227億9400万円で同4・9%増、経常利益は180億3500万円で同1・4%増、当期純利益は137億7400万円(前年度は6億300万円の損失)。フィルム&コーティングで液晶偏光子保護フィルムが厳しい外部環境にも関わらず販売を着実に伸ばした。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う世界経済の停滞が自動車関連製品をはじめとするさまざまな事業活動に影響を及ぼし始めたが、一方で、検査機関等の要請に対応し新型コロナウイルスのPCR検査用試薬を大幅に増産した。
 セグメントのうち、フィルム・機能樹脂事業は、売上高が1588億円で同1・7%増、営業利益は165億円で同20・5%増。フィルム事業、機能樹脂事業ともに好調に推移し、増収増益となった。フィルム事業では、包装用フィルムは、世の中の環境意識の高まりを受け、環境に配慮した製品の販売が好調だった。工業用フィルムは、セラミックコンデンサ用離型フィルムが電子関連部品の生産調整の影響を受けたが、液晶偏光子保護フィルムは生産性を向上し、大手偏光板メーカー向けの販売を順調に拡大した。機能樹脂事業では、エンジニアリングプラスチックは、世界的自動車減産の動きの中、新型コロナウイルス感染症による自動車メーカーの操業停止の影響を受け、さらに、中国向けの工作機械用途等の樹脂販売が伸びず、苦戦した。ポリオレフィン用接着性付与剤は海外向けに販売を伸ばした。
 21年3月期については、新型コロナウイルス感染症の収束時期が見通せない状況において、事業への影響を適正かつ合理的に算定することが困難なため、業績予想は未定としている。

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