アクリルゴムの採用拡大 大阪ソーダの20年3月期

2020年05月14日

ゴムタイムス社

 大阪ソーダの2020年3月期連結決算は、売上高が1054億7700万円で前期比2・2%減、営業利益は96億9800万円で同2・2%増、経常利益は103億2100万円で同2・7%増、当期純利益は65億600万円で同4・2%減となった。営業利益および経常利益は過去最高を達成した一方で、当期純利益は投資有価証券評価損計上等の影響もあり減少となった。

 セグメントのうち、基礎化学品は、売上高が482億6300万円で同1・4%減。クロール・アルカリは、前半は需要が堅調に推移したが、後半に入り景気減速の影響を受け、半導体・電子材料および紙パルプ向け等の分野で需要が減少したため、売上高は減少した。 エピクロルヒドリンは、国内向け販売が堅調に推移するとともに、海外向けも中国の環境・安全規制強化の影響により販売数量が伸び、売上高が増加した。

 機能化学品は、売上高が416億3900万円で同3・2%減。アリルエーテル類は、電子材料および接着剤・塗料向けのシランカップリング剤用途で海外向け販売数量が伸び、売上高が増加した。ダップ樹脂は、UVインキ顧客での生産調整等の影響もあり、売上高は前年並みとなった。
 合成ゴム関連では、エピクロルヒドリンゴムは世界的な自動車生産台数減少の影響を受けたが、アクリルゴムは国内外で新規用途開発および新規顧客開拓に注力し市場での採用がさらに拡大した。

 2021年3月期予想では、売上高は960億円で前期比9・0%減、営業利益は80億円で同17・5%減、経常利益は84億円で同18・6%減、当期純利益は57億円で同12・4%減を見込んでいる。

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