WEB研修システムで配信 東レ、新入社員に社長講和

2020年04月07日

ゴムタイムス社

 東レは4月1日、WEB研修システムを通じて日覺昭廣社長の講話を新入社員に配信した。

 今年度は新型コロナウイルスの国内外感染状況を踏まえ、新入社員の健康と安全を守る責務があること、感染拡大を防止する社会の一員としての責務を求められていることの観点から、大人数が一カ所に集まる行事の開催は避けるべきと判断し、入社式は中止とした。

 日覺社長は「新入社員の皆さんに期待すること」として、「『高い志』と『大きな気概』を持って仕事に取り組むこと」「現場に立脚した『第一人者』、世界トップレベルの『専門家』になること」「『グローバルに通用するしっかりとした考え方・価値観・判断基準』を持つこと」「『社会的責任』を常に意識し、高い倫理観と強い責任感を持って行動すること」の4点を挙げ、「これら4つのポイントをしっかりと胸に刻み、健康で明るく前向きに頑張って、有意義な会社生活を切り開いてほしい」と強調した。

 また、日覺社長は同社の経営課題・経営方針について、同社グループは1926年の創業以来、「社会への奉仕」を存立の基礎とし、素材には社会を変える力があると標榜している。18年は、「東レグループサステナビリティ・ビジョン」を公表し、2050年に向けた同社グループの事業推進による社会への貢献と、それに伴う環境負荷の低減の両面についての考え方と中長期の取り組みを示した。

 さらに、日覺社長は、「東レグループが応えるべき課題を推進するために、次期長期経営ビジョンと次期中期経営課題では、引き続き『グリーンイノベーション事業拡大プロジェクト(GRプロジェクト)』と『ライフイノベーション事業拡大プロジェクト(LIプロジェクト)』の2つのプロジェクトを通じて積極的な事業拡大を推進する。これらの長期戦略を通じて『事業を通じた社会貢献』という創業以来引き継がれてきた考え方にもとづいた『東レ流の経営』を実践することで、東レグループは、単に事業規模を拡大するのではなく、社会から尊敬される企業体として存在することを目指している」とした。
 
 その上で「次期長期経営ビジョンと次期中期経営課題について、これから配属先でそれぞれの役割や業務を担っていく上で非常に重要なのでしっかり理解して頂きたい。新型コロナウイルスが世界的に拡大し、世界経済の不確実性が高まっている状況であるが、20年度は、次期長期経営ビジョン、次期中期経営課題のスタートの年として、全社員が一丸となってこれを実現するための課題に取り組み、目標を達成することが重要である。皆さんもこれから始まる東レでの仕事に積極的にやりがいを持って取り組んでいいただきたい」と述べた。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー