腰サポートウエアを開発 NEDOと信州大学

2020年01月16日

ゴムタイムス社

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は1月14日、NEDOと信州大学が、ポリ塩化ビニール(PVC)ゲルアクチュエーターを搭載した腰サポートウエアを開発したと発表した。開発した腰サポートウエアは、重量が2kg程度と軽量で、低消費電力であるほか、PVCゲルアクチュエーター自体が弾力的に変形しやすいため装着時の拘束感が少なく、装着者へのストレスが少ないサポートウエアとなっている。今後、さらなる軽量化や高出力化、安全性の確保のための研究開発を行い、2021年までに製品化を目指す。

 なお、このウエアは1月16~17日に東京の新宿ルミネゼロで開催されるNEDO・AI&ロボットNEXTシンポジウムで展示される。

 国内外で深刻な高齢化が指摘されている昨今、介護や物流現場などにおける動作支援に貢献できるウエアラブルロボットを社会や個人に広く普及させることが急務であるが、従来の電磁モーターを搭載したサポートウエアは、重い、硬い、駆動音が大きい、拘束感が強い、などが課題となっている。

 従来の電場応答型の高分子アクチュエーターの一つである誘電エラストマーアクチュエーターでは、誘電エラストマーを陽極・陰極で挟み電圧を加えると陽極と陰極の間に静電引力(マクスウェル応力)が働き、誘電エラストマーは膜厚方向に収縮し、面内方向に膨張する。今回使用しているPVCゲルアクチュエーターは、陽極として金属メッシュを用い、PVCゲルがメッシュの空隙に入り込む挙動を利用することで、膜厚方向に10%以上収縮する。

 

腰サポートウエアの外観

腰サポートウエアの外観