【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情37 ハンガリーのゴム産業(後編) 加藤進一

2019年06月24日

ゴムタイムス社

 前回は、ハンガリーで建設中のJSRとMOLの合弁会社「JSR MOL Synthetic Rubber(以下、JMSR)」について触れました。今回もハンガリーのゴム事情を紹介いたします。

ブダペスト市内(ドナウ川)

ブダペスト市内(ドナウ川)

 ハンガリーにはタイヤメーカーの工場が4社あります。

 一番大きな工場は、ハンコック社(韓国)で生産能力2・7万本/日あります。次にアポロタイヤ(インド)が1・7万本/日、ブリヂストン(日本)が1・1万本/日、ミシュラン(フランス)が3000本/日という順番になります。

 タイヤの世界では、1万本/日の生産工場であれば、大きな工場と考えられているので、ハンガリーには3つの大きなタイヤメーカーの工場があることになります。ちなみに地元資本のタイヤメーカーはありません。

 ハンガリーでは、自動車生産はスズキがNo1とな

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