AIで品質不具合検出 テクムズ、ゴム・樹脂にも対応

2019年05月09日

ゴムタイムス社

 テクムズは4月23日、目視以上に高精度、高速処理で微小な不具合を検出する「品質検査AIパッケージ」を5月から販売を開始すると発表した。

 同パッケージは、様々な形状の部品や多様な不具合検出に対応し、バリやヤケ、傷、エグレなどを検出するもの。また、検出が難しいとされていた黒色ゴム/樹脂系製品の品質検査にも対応している。最大4台までの画像入力をサポートし、複数方向からの検査が可能なことに加え、新たな検査対象をAIに学習させる機能も持つ。

 同パッケージ導入により、検査員の熟練度や疲労度に依存しない高速な検査速度と安定した検査品質が実現し、対処時間やコストの削減が可能を実現。そのほか、海外工場でも日本の熟練検査員のノウハウを学習させた検査品質を担保するなど、人に依存しない安定した検査品質によるコストダウンとトレーサビリティが可能となる。

 さらに、AIが検査ノウハウを蓄積するため、検査品質の向上や新規検査対象の拡大が可能なことや人への技術の継承が不要。これにより、検査ノウハウの喪失・流失のリスクを回避する。

 また、同パッケージ単体での販売に加え、手作業で行っていた目視検査を自動化するための同社推奨のカメラや照明、ベルトコンベアなどのオプションも揃えて販売する。

 同社は、さらにパッケージの機能強化やロボットアームなどとの連携を実現し、自動化・無人化を目指すとしている。

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