住友ゴム、MS計画決定 幅広いレースにタイヤ供給

2019年03月15日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は3月11日、2019年度のモータースポーツ活動計画を決定したと発表した。

 今年も国内外においてトップクラスのカテゴリーから入門レースや参加型競技まで幅広いカテゴリーにタイヤ供給を行い、ダンロップ、ファルケンブランドのさらなる価値向上とタイヤ開発力の強化を目指すとともに、車を楽しむファンを支え、モータースポーツの裾野を広げるとしている。

 四輪モータースポーツ活動のダンロップは、国内においては、国内最高峰の四輪レースのひとつである「スーパーGT」を中心に活動し、「GT500」クラスの「モデューロ・ナカジマ・レーシング」をはじめ、「GT300」クラスの3チーム計4台にタイヤを供給する。その他、「全日本ラリー選手権」、「全日本ジムカーナ選手権」、「全日本ダートトライアル選手権」、「全日本カート選手権」などの幅広いカテゴリーでタイヤを供給し、各クラスでタイトル獲得を目指す。

 一方、入門レースである「FIAーフォーミュラ4選手権」、「フォーミュラ4選手権」などにもワンメイクタイヤ供給を行うことで若手ドライバーの育成をサポートする。また、アマチュアドライバーも参戦する参加型競技の「トヨタ・ガズー・レーシング86/BRZレース」、「トヨタ・ガズー・レーシング・ラリーチャレンジ」への協賛およびタイヤの供給を継続する。

 ファルケンでは、世界一過酷なレースとも言われるドイツ、ニュルブルクリンクで開催される「2019 ADAC TOTAL 24h Race (ニュルブルクリンク24時間レース)」に参戦。昨年に引き続き「ファルケン・モータースポーツ」として、昨年総合9位で完走した「ポルシェ911 GT3R」と昨年総合15位で完走した「BMW M6 GT3」の2台体制で総合優勝を目指す。また、「SP3T」クラスで5度目となるクラス優勝を果たした「スバルテクニカインターナショナル」へのタイヤ供給も引き続き行い、欧米を中心に高い評価を得ているファルケンブランドのさらなる価値向上を目指すとともに、モータースポーツの発展に貢献する。

 二輪モータースポーツ活動では、世界最高峰の二輪レースである「FIMロードレース世界選手権」の「Moto2」および「Moto3」クラスにワンメイクタイヤ供給を行い、レースに参戦するライダーの足元を支える。「FIM世界耐久選手権シリーズ」では3チームにタイヤを供給し、優勝を目指す。モトクロスレースにおいては、アメリカで行われる「AMAスーパークロス」で、昨年10年連続全階級制覇という記録を達成し、今年も全階級制覇を目指すとともに、モトクロス世界選手権である「MXGP」でのチャンピオン獲得も目指す。

 国内においては、「全日本ロードレース選手権」をはじめ、さまざまなカテゴリーにおいて有力チーム、ライダーをサポートする。

 また、「NSF 100 HRCトロフィー」のジュニアチャンピオンシップクラスに始まり、世界的に人気の高い250cc車両による育成型レースにワンメイクタイヤを供給することにより、日本から世界に通用するライダーを育てるための環境づくりに取り組む。

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