バンドー化学 バンドーテクノフェア開催 新事業・コア事業の開発品を展示

2018年09月20日

ゴムタイムス社

 バンドー化学は、9月6日から14日にかけて、大阪と東京でプライベート展示会「バンドーテクノフェア2018」を開催し、新製品と新技術を紹介した。

 テクノフェアは、1989年に当時の雀部昌吾社長が始めたもので、リーマンショックによる中断の時期を除き、隔年で開催されている。

 今回は、大阪会場は台風21号来襲の数日後にも関わらず一般来場者ら約1100人が訪れ、翌週の東京でも秋葉原駅前の会場に約1000人を集め、盛況となった。

 会場では、同社が新中計で注力する「コア事業の強化」と「新事業の創出」に沿ったテーマで同社製品が展示された。

 コア事業では、自動車向けの「ハイブリッドリブエース」やスクーター用の「高耐熱変速ベルト」、ロボット・精密機器向けの「高負荷STSセプターⅥ」や大型射出成形機用の「セプターX」などの伝動コーナーを筆頭に、医療機器・軽搬送向けの搬送システムやベルト点検システムなどの搬送コーナー、産業資材コーナー、ロボットコーナー、精密フィルムコーナーで各分野の新開発品や新技術を披露した。

 続く新事業ゾーンでは、作業工程のクリーン化に貢献する除塵システム「BANDO・MDEC」などのクリーニング装置や、機能性シートなどが並べられ、未来につながる技術ゾーンでは、超臨界発泡射出成形技術を用いた飲料カップなどを展示した。

 来場者は、新開発品の見本を手に取り触感を確かめたり、各所で実演されるベルトの動きを見ながら、担当者の説明に耳を傾けていた。

 各会場では、経営・マネジメント界の著名人による特別講演も行われ、大阪会場ではタニタ食堂で知られる谷田大輔氏が、東京会場ではキリンビールを再生させた田村潤氏が、それぞれ90分の熱弁を振るった。

 ◆「洗練され、凝縮」吉井社長

 東京会場の初日に、同社の吉井満隆社長が今回の見どころを語った。

 ―大阪会場は、台風の直後だったので心配したが、会場が駅に近い地下だったため、搬入や来場への影響が少なく、皆さんにお越しいただけた。

 従来は招待状を送るだけだったが、今回から事前登録制にし、駅などで告知も広く行い、ノミネーションすれば一般の方も当社に興味さえ持っていただければ入れるということで、随分効果があった。

 今回は、新事業の方にかなり力を入れ、実際に動きが見られるものを多く展示し、工夫している。

 2年前の前回は、開発中で形になったばかりの展示品も多かったが、今回は、お客様から評価をいただき量産が始まった段階の製品も多く、アプリケーションも明確なので、具体的な用途例も見ていただけると思う。展示の規模が大きくなったわけではないが、洗練されている。東京では、前回より便の良い会場に、凝縮された展示となり、来場者も見やすくなったと思う。

 今回のコンセプトとしては、環境や省エネに寄与する製品をご覧いただくほか、成熟した製品の次の展開を我々も模索しており、例えば

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