宇部興産の4~6月期 合成ゴム製品市況軟化等で営業利益は減益 純利は1Qとして過去最高益の69億円

2018年08月02日

ゴムタイムス社

 宇部興産の2019年3月期第1四半期連結決算は、売上高1690億7800万円で前年同期比5・9%増、営業利益は61億1400万円で同32・8%の減益となった。経常利益は102億4400万円で同0・6%の増益となった。
 親会社株主に帰属する四半期純利益は69億2400万円で同5・3%の増益となって、第1四半期としては過去最高益となっている。受取配当益の増加や事業統合会社などの評価益拡大等が貢献した。

 化学部門の売上高は735億円で、同1億円(0・2%)増、営業利益は36億円、同25億円(41%)の減益となった。

 合成ゴム(ポリブタジエン)事業はタイヤ用途を中心に出荷は概ね堅調に推移したが、製品市況の軟化等により減収減益となった。ラクタム事業は中国市場を中心に販売価格が是正されたことにより増収となった。ナイロン事業もスペインで生産増力を増強し、販売数量が増加したため増収となった。

 医薬セグメントは売上高が17億円で同7億円減、営業損益は8億円の減益となった。建設資材は主にセメント・生コン事業が国内需要の増加により販売数量が増加したことにより売上高は594億円で同22億円増となったが、営業利益は20億円で同4億円の減益だった。
 機械は主に産業機械の売上増で売上高187億円で同25億円増となったものの、営業利益は1億円で同1億円の減益となっている。エネルギー・環境事業は石炭価格の上昇と売上増で売上高が184億円と同30億円増加し、営業利益も3億円となって6億円の増益だった。

 通期連結業績予想については、直近に公表した売上高7400億円、前期比6・4%増、営業利益440億円、同12・4%減、経常利益455億円、同10・3%減を変更しない。

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