東ソーの18年3月期 売上・利益とも2桁増

2018年05月10日

ゴムタイムス社

 東ソーの2018年3月期連結決算は、売上高が8228億5700万円で前期比10・7%増、営業利益は1305億8000万円で同17・4%増、経常利益は1322億5600万円で同16・9%増、当期純利益は887億9500万円で同17・4%増となった。

 セグメント別では、石油化学事業については、売上高は1747億6800万円で同8・0%増、営業利益は225億2100万円で同12・2%増だった。

 オレフィン製品は、エチレン、キュメンの出荷が減少したが、ナフサ価格等の上昇を反映して製品価格が上昇した。ポリエチレン樹脂は、国内出荷が増加し、ナフサ価格の上昇を反映して国内価格が上昇した。クロロプレンゴムは、好調な海外需要にけん引され出荷が増加し、輸出価格が上昇した。

 クロル・アルカリ事業については、売上高は3350億2300万円で同19・8%増、営業利益は666億2000万円で同39・0%増だった。

 苛性ソーダは、国内価格の是正や海外市況の上昇により製品価格が上昇した。塩化ビニルモノマーと塩化ビニル樹脂は、出荷が堅調に推移し、国内価格の是正や海外市況の上昇により塩化ビニル樹脂の製品価格が上昇した。セメントは、国内・輸出とも出荷が堅調に推移した。ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)は、輸出価格が海外市況を反映して上昇した。営業利益は交易条件の改善により増益となった。

 機能商品事業については、売上高は1871億1600万円で同6・4%増、営業利益は338億9900万円で同4・2%減だった。

 エンジリアリング事業については、売上高は848億2400万円で同2・0%減、営業利益は48億6800万円で同5・4%減だった。

 その他事業については、売上高は411億2400万円で同5・0%増、営業利益は26億7100万円で同0・7%減だった。

 19年3月期の通期連結業績予想については、売上高が8500億円で前期比3・3%増、営業利益は1100億円で同15・8%減、経常利益は1120億円で同15・3%減、当期純利益は760億円で同14・4%減と、増収減益を見込んでいる。

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