日精樹脂 米テキサス工場が竣工

2018年03月14日

ゴムタイムス社

 日精樹脂工業は3月14日、グローバル生産体制強化に向けて、かねてより建設中であった米国の生産拠点・テキサス工場が2月26日竣工したと発表した。

 世界各国・各地域のモノづくりの現場において、日本の高品質な射出成形機が活躍の場を広げる中で、同社は「より市場に近い生産基地で、各市場ニーズに合った最適機種を生産・供給していく」との経営方針のもと、2016年11月、米国における射出成形機製造を目的とした100%出資の生産子会社「ニッセイ・プラスチック・マシナリー・アメリカ」をテキサス州サンアントニオ市に設立し、翌12月工場建設に着工した。

 1年2ヵ月の工期を経て、3万6500㎡の敷地面積に、組立てエリアや倉庫エリア、展示室、テクニカルセンター、そして事務所スペースなどを配した新工場が完成した。

 新工場での生産機種は、米国市場で旺盛な需要が継続しているハイブリッド式の大型射出成形機で、当面は型締力560トンから1300トンまでを生産。

 同社の海外における生産拠点は、2009年に設立した中国生産子会社(太倉市、2015年1月に同市内で拡張移転)、2012年に設立したタイ生産子会社(ラヨーン県)に続く3つ目の工場となる。3月から稼動を開始し、5月には開所式を執り行う予定だ。

 同社は、日本を含めた世界4極による生産体制が確立したことから、最適地による最適機種の生産とグローバル市場での部材調達、サプライチェーンの構築を推進していくとしている。

 

 

米国テキサス工場1

米国テキサス工場1

米国テキサス工場2

米国テキサス工場2

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