ゴム業界特許資産ランキング ブリヂストンが1位に

2017年11月21日

ゴムタイムス社

 パテント・リザルトは11月1日、独自に分類したゴム製品業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「ゴム製品業界・特許資産規模ランキング」をまとめ、発表した。

 昨年4月1日から今年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計した結果、1位がブリヂストン、2位は住友ゴム工業、3位に横浜ゴムとなった。

 1位のブリヂストンの注目度の高い特許としては「表面の適度な光沢と、黒くしっとりとした質感を備える外観に優れたタイヤ」「低温環境での燃費性能を向上させ、十分なウェット性能を確保することができるタイヤ」「製造の簡易化やコスト削減を可能とするタイヤの成形方法」に関する技術などが挙げられる。

 2位の住友ゴム工業は「注射器用のゴム表面や、タイヤの溝表面の一部(水はけなどが要求される箇所)に適した、優れた摺動性、耐久性を持つ弾性体の表面改質方法」「低燃費性、ウェット性能、耐摩耗性をバランス良く改善することのできるタイヤ」などが注目度の高い特許となった。

 3位の横浜ゴムでは「ホース金具の、かしめ性能の低下を抑えることができるゴムホース」「タイヤ内部の金属による補強材との接着性を改善し、硬度および引張特性を高めたゴムを用いたタイヤ」に関する技術が注目される。

 前年よりも順位を上げた企業は住友ゴム・東洋ゴム工業・バンドー化学・ピレリタイヤ。東洋ゴムは「空気の代わりに支持構造体を備えるエアレスタイヤ」、バンドー化学は「優れた放熱効果を発揮する、樹脂と熱伝導性フィラーを有する熱伝導性樹脂成形品」、ピレリタイヤは「タイヤと転動面(地面に接触しているタイヤの部分)との間の潜在的な摩擦を推定するための方法」などが注目度の高い特許となっている。

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