合成ゴム特集 昭和電工 川崎事業所のフル稼働続く デボトルでの能力増強も検討へ

2017年10月13日

ゴムタイムス社

 昭和電工の2017年12月期第2四半期決算における基礎化学品事業部のクロロプレンゴム(CR)「ショウプレン」は春先に実施した価格改定に加え、米国向け等輸出が堅調に推移したことで増収となった。CRの需要は引き続き旺盛で、川崎事業所(年産2万3000t)でのフル生産、フル販売が継続している。未販売エリアからの引き合いも活発で「海外市場での受注制限を行うほどの需給タイトが続いている」(有機製品部エラストマーグループ 片山知樹グループリーダー)という。

 同社のCRは自動車、農業機械用の伝動ベルト、ブレーキホースや道路ジョイント等の建設資材、接着剤用途に採用されているが、近年、ソリッドに比べラテックス需要の伸びが高い。

 総出荷の8割を占める輸出がアジア全般、欧州向けに堅調推移。関税撤廃を機に市場開拓を進めてきた米国市場では自動車部品、建設用ゴムなどのコンパウンドの販売が拡大し、一定のシェアを確保しているという。東南アジアでは手術・検査用手袋向けのラテックス需要が引き続き活発だ。

 国内も自動車生産の増加で自動車

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