ベルト3社の4~6月期 増収も利益は明暗

2017年09月07日

ゴムタイムス社

 ベルト3社の18年3月期第1四半期連結決算が出揃った。売上高については3社とも増収となったが、利益については、全般的に販売が好調だったニッタが2桁の増収となったのに対し、製品・市場によって好不調があったバンドー化学と三ツ星ベルトは、営業減益となっている。

〈バンドー化学〉
 バンドー化学は売上高が222億4000万円で前年同期比1・8%増、営業利益は13億6600万円で同6・3%減、経常利益は16億5300万円で同28・0%増、四半期純利益は13億5100万円で同37・1%となった。

 自動車部品事業については、国内は生産台数が前年を上回ったものの、顧客の海外現地調達化の影響などもあり、補機駆動用伝動ベルトと補機駆動用伝動システム製品の販売が減少した。

 海外では中国で主要顧客の生産台数の減少により販売が減少したが、アジア地域で積極的な顧客開拓に注力したことにより、スクーター用変速ベルトなどの販売が増加し、海外では増収となった。

 産業資材事業に関しては、一般産業用伝動ベルトは、中国で昨年の水害が影響し農機補修市場が低迷したことで、農業機械用伝動ベルトなどの販売が減少したが、アセアン地域と欧州地域での販売強化により農業機械用伝動ベルトや産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。

 国内では中小企業の設備投資需要が増加した影響を受け、産業機械用伝動ベルトとプーリの販売が増加し、全体では販売が増加した。

 運搬ベルトについては、国内の石炭火力発電所向けなどの案件が減少し、コンベヤベルトの販売が減少したが、国内と中国で積極的な顧客開拓を進めたことにより、樹脂コンベヤベルトの販売が伸長した。

〈三ツ星ベルト〉
 三ツ星ベルトは売上高が174億7700万円、前年同期比4・1%増、営業利益は21億5700万円、同3・9%減、経常利益24億8400万円、同30・6%増、四半期純利益は16億9500万円、同27・1%増となった。

 国内ベルト事業については、

全文:約1800文字

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー