「第3回町工場見本市2017」が開催 下町発の技術・製品を紹介

2017年02月16日

ゴムタイムス社

「かつしか 匠の技、ここにあり」をテーマに、東京都葛飾区と近隣地域の優れた「町工場」の技術・製品を展示する「第3回町工場見本市2017」が2月14~15日、東京・千代田区の東京国際フォーラムで開催された。
 
 主催は葛飾区・東京商工会議所葛飾支部で、70近い企業・団体が参加。ゴム関連企業では、亀戸ゴム工業、精工パッキング、杉野ゴム化学工業所、中野製作所が出展した。

◆亀戸ゴム工業
 亀戸ゴム工業は極薄ゴムシートのトップブランド「トータススィンナー」を応用事例とともに紹介した。

 トータススィンナーは厚み0・1~0・9mmまでの幅広いラインナップと、安定した厚み交差が特長。材質はNR・CR・EPT・NBR・SBRで生産可能。このうち、CR0・2~0・5mmは複合機向けのパッキンなどに使われている。

 また、新製品「EPDM薄ゴムスポンジシートHF‐TTS‐SP‐EV」は、軽量・低臭・強力グリップ・非汚染対応が特長のシート製品。フローリング素材・杉板の裏面に採用されている。
 第1回から3年連続の出展となった同社では、見本市をきっかけに極薄シートの新規採用が決まった案件もあるという。今回も新たな用途展開に期待している。

◆精工パッキング
 ビクトリア型(トムソン型)を使った平板打抜き加工を専門に手掛ける精工パッキングは、同加工を用いた極薄輪ゴム「HOGUMUWA」を始め、極小ウレタンパッキンなどを紹介した。

 極薄輪ゴムの材質はシリコーンゴムとCRゴムである。開発中のシリコーンゴムは0・3mmと0・4mmがあり、ベビー用品やマスクの紐への用途展開が見込めるとし、今回の出展を通じて製品ニーズを探っていく。

 極小ウレタンパッキンは、ネックレスの留め具の中に使われるもので、この部品により顧客は留め具の特許を取得した。また、同社の加工技術は、葛飾区内で優れた技術等により製造された製品・部品などを葛飾ブランドとして認定する「2016年度葛飾町工場物語」に認定されている。

◆杉野ゴム化学工業所
 法人・個人に独自技術を用いた高性能のゴム製品を製造・販売する杉野ゴム化学工業所。ブースでは

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