【合成ゴム特集】三井化学 中国のEPT工場 11月に稼働

2014年09月17日

ゴムタイムス社

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 三井化学がかねてから建設を進めていた中国石油化工股份有限公司(シノペック)との共同出資による年産7万5000tのEPT(エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム)プラントがこのほど完成、5月28日に現地で竣工式が行われた。現在、最終調整が行われており、本年11月から生産を開始する。

 同プラントはメタロセン触媒を用い、最新鋭のプロセスを採用した世界最大規模のEPTプラント 。「若干、本格稼働が遅れるが、当初計画通り、高い成長が期待される中国市場に全量販売する」(松尾嘉英エラストマー事業部部長)とし、中国市場でのシェアアップを図る。

 その中国市場では、自動車産業の急速な拡大、および、社会インフラ(鉄道など)の整備に伴い、自動車部品、建材、シール、軌道パッドなどのEPTの大幅な需要増が見込まれており、同社では中国合弁工場の稼働に備え、これまで日本から輸出していた製品の販売を合弁会社のSSMEに全面移管し、販売体制を強化してきた。

 中国市場でのEPDMの市場規模は年間20万t前後。このなかで中国・吉林、ランクセス、エクソン、ダウ・ケミカル、韓国SK、クムホEP等、世界のEPT生産会社が市場参入しており、

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