原料高騰で合成ゴムの値上げラッシュ

2012年03月12日

ゴムタイムス社

 合成ゴム、TPE値上げが相次いでいる。日本ゼオン㈱は5日、6日には三井化学㈱、㈱クラレの両社が値上げを打ち出した。
 〈日本ゼオン〉
 ESBR非油展が77円/kg、ESBR油展が62円/kg、SSBR非油展が77/kg、SSBR油展が62/kg、BRは100円/kg、NBRは60円//kg、HNBRは71円/kg、PBは49円/kg、IRは28円/kg/kg。コンパウンドのCMについては、ポリマー価格改定幅および副資材の価格改定幅に従って改定する。実施は4月1日納入分より。
 また、同社は石油樹脂およびTPEの価格改定も3月21日出荷分より実施する。石油樹脂「クイントン」はキロ当たり20円、SIS「クインタック」は同25円。
 ナフサ価格の上昇やC4留分の大幅な価格上昇およびブタジエン価格の高騰などによる合成ゴムのコストアップは自助努力の限界を超えるものとなっており、今後も更なる上昇が予想される中、安定的に生産・供給を継続するため、製品価格の改定が必要と判断した。
 〈三井化学〉
 対象製品は「三井EPT」「タフマー」「ビューロン」「ルーカント」「ノティオSN」のエラストマー全5製品。値上げ幅は国内がキロ当たり20円以上、海外はトン当たり250㌦以上。
 主原料のナフサ価格(国産標準ナフサ価格)は、中東情勢の緊迫による原油価格の上昇、韓国・台湾などアジアでの旺盛な石化製品需要を背景に高騰しており、12年第2四半期は6万円/klを超える水準が見込まれる状況にある。
 同社は、あらゆるコストダウンに取り組んできたが、コストの高騰は自助努力では吸収できず、採算が急速に悪化、こうした状況下でエラストマー製品を国内、海外ともに値上げすることにした。
 〈クラレ〉
 液状ゴム、イソブチレン系水溶性樹脂の製品価格を改定する。
 原油・ナフサ価格は年初より上昇を続け、ブタジエンモノマーやイソプレンモノマー、無水マレイン酸をはじめとする主要原料は高止まりを続けている。これに伴い、液状ゴム、イソブチレン系水溶性樹脂などの製造コストが上昇し、自助努力による削減可能な水準を大きく超える状況になったことで、今後の安定的な生産・供給体制の維持と採算改善ため、価格改定の実施を決めた。実施は4月1日出荷分より。
 改定幅は液状ゴムが国内70円/kg、輸出向けは0・85㌦/kg、トランス―ポリイソプレンゴムは国内70円/kg、輸出向けは0・85㌦/kg、水溶性樹脂「イソバン」は国内40円/kg、輸出向けは0・49㌦/kg。

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