日本ゼオンが多品種試作施設を着工 量産化へスケールアップ加速

2026年10月20日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは10月19日、川崎イノベーションフロンティアポートにおいて、10月16日に安全祈願祭を挙行し、多品種研究試作施設の建設に着手したと発表した。同施設は、既存・新規事業を問わず研究開発~量産のスケールアップ加速を目指して建設されるものであり、同社の持続的な成長に貢献する重要な施設と位置付けている。
 なお同施設は、川崎イノベーションフロンティアポート内の総合開発センターエリアに位置する既存建屋内に整備し、2028年1月の稼働開始を目指す。
 同施設は、同社の高付加価値品を生み出す要の技術である重合、水添、凝固、乾燥などの工程を取り込むと共に、幅広い製造条件やさまざまな運転方法にマルチ対応可能な設計としている。これにより、ラボ~中量サンプル作製のスピードアップが図られ、量産化の早期実現に貢献する。
 同社では、同施設を既存・新規事業を問わずに活用するだけでなく、ポリマーデザインカンパニーとして新技術開発の展開拠点に位置づけ、新プロセス、オペレーション技術、分析技術、計測技術などの社内外への展開への足掛かりとする。また将来的には、社外からの試作受託などあらゆる技術の展開を可能にする。
 川崎イノベーションフロンティアポートは、隣接する川崎工場と総合開発センターを包含する事業所全体の名称であり、「イノベーションと研究開発・生産の融合により新しい価値を開拓する」、「ポートは川崎臨海地区のイメージ(港、空港)であり、ここから発進する」という意味が込められている。本年12月に運用開始する共創イノベーション施設と併せ、今後もさらに高付加価値な製品とその先進的な生産技術の開発を両者で担い、シームレスに連携していくことで、「技術発信拠点」としての機能を一層強化していく。

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