デンカ、ダムアーマーを刷新 アルミ製に変更し止水性能向上

2026年10月02日

ゴムタイムス社

 デンカは10月1日、同社の連結子会社であるデンカアステックが、2025年12月1日に発売した日本初の床下浸水防止機能付き土台水切り「ダムアーマー」について、本体材質・止水性能を向上させたリニューアル版を、2026年10月1日より発売すると発表した。
 「ダムアーマー」は、日常的には住宅の土台水切りとしての役目を果たしながら、豪雨による内水氾濫時には、内部の吸水膨張材が水を吸収して自動的に膨張し、通気経路を遮断することで床下浸水を防ぐ特殊資材となる。
 今回のリニューアルでは、本体材質をこれまでのガルバリウム鋼板製からアルミニウム製に変更するとともに、浸水防止用設備の性能試験規格「JIS A 4716」の漏水量等級において「Wsー5相当」の浸水防止性能を確認した。さらに、通気経路の形状も見直すことで、ベターリビング社が定める優良住宅部品(BL部品)の通気性能基準も満たしている。
 デンカアステックは、同製品の普及を通じて、気候変動に伴い高まる住宅の浸水リスクの低減と、安全・安心な住環境の実現に貢献していく。
 土台水切りとは、外壁と基礎の間に設けられる水切りで、雨水が基礎内に侵入するのを防ぐ。通気工法ではこの部分から空気を取り込み、壁内の湿気を逃がす通気層の起点にもなる。住宅の外壁と基礎の境界全周に取付けられる建材で、多くの木造住宅に採用されている。ただし、日常では空気を取り込み、湿気を逃す通気口である反面、大雨により水が溜まってくると床下に水が入ってくる経路になってしまうため、床下浸水被害の大きな原因となる。
 今回のリニューアルのポイントは以下の通り。
 浸水防止用設備の性能試験規格「JIS A 4716(浸水防止用設備建具型構成部材)」の漏水量等級で「Wsー5相当」の浸水防止性能を確認。本体材質をガルバリウム鋼板製からアルミニウム製に変更し、耐候性・耐久性を向上。内部の吸水膨張材が浸水時に水を吸収して自動膨張し、通気経路を遮断する止水機構は従来品の設計思想を継承。通気経路の形状を見直し、通気量がベターリビング社の優良住宅部品(BL部品)認定基準をクリアする性能に。着脱が容易な特許構造は従来通りで、内部の止水部材(吸水膨張材)は交換可能。
 「JIS A 4716(浸水防止用設備建具型構成部材)」は2019年に制定された、止水ドアや止水板・シャッターなど浸水防止用設備の止水性能を評価するための日本産業規格となる。設定浸水高さまで水を張った際の漏水量に応じて、Wsー1からWsー6までの6段階に等級が区分され、数字が大きいほど漏水量が少なく、止水性能が高いことを示す。
 同規格は主にドア型・シャッター型の浸水防止用設備を対象としたものであり、土台水切りである「ダムアーマー」は規格の直接の対象ではないが、同等の試験方法により漏水量を計測した結果、上位から2番目の等級である「Wsー5」に相当する浸水防止性能(漏水量1時間・1㎡あたり、1Lを超え4L以下)を確認している。
 従来の浸水対策製品との相違点・独自性として、従来の浸水対策製品は、内水氾濫時に水を堰き止めるための土嚢や止水板などを家屋の外側から設置する必要がある。止水板の設置後に住人が家屋内に入れなくなるリスクがある。浸水量の一番多い土台水切りから家屋内への浸水対策ができる製品がなかった。有事の際にパニックで存在を忘れたり、使い方が分からず結局使えないケースが多い。
 「ダムアーマー」は、一度設置すれば、平常時でも非常時でも、特別なことをしなくても止水性能を発揮できる。浸水対策機能付き土台水切りを日本で初めて実現。内部の特殊素材が内水氾濫時に水を吸収して自動で膨張し、床下への浸水を防ぐ。一度水に浸かっても、内部の特殊素材(止水部材)を交換すれば再び浸水に備えることができる減災製品。
 「ダムアーマー」は2025年度グッドデザイン賞を受賞している。今回リニューアルする新仕様においても、受賞の評価点である「浸水してくる雨水に反応して経路を遮断するシンプルな発想」と「メンテナンス性能」の基本設計思想を継承している。

ダムアーマー

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