デンカは10月1日、同社の連結子会社であるデンカアステックが、トイレ洗浄水用雨水タンク「PURE EDEN」にて、フェーズフリー協会が主催する「フェーズフリーアワード 2026」の事業部門に入選し、入賞にあたる「Bronze」を受賞したと発表した。
「PURE EDEN」は、雨どい製造で培った集排水技術を活かし、本来捨てられてしまう雨水を「使う」という発想のもと、デンカアステックが開発したトイレ洗浄水用雨水タンクとなる。日常的に雨水を資源として活用しながら、災害発生時にも普段通りトイレを使用できる点が評価され、今回の受賞に至った。
同社グループは、経営計画「Mission 2030」の中で、インフラ分野の自然災害の影響緩和を取り組むべき施策の一つと位置付けている。人々の安全・安心・快適な日々の暮らしの実現に貢献する、新たなソリューションを加速させ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを一層強化していく。
トイレ洗浄用雨水タンク「PURE EDEN」は、雨水を循環させながら100ℓ貯水できるトイレ洗浄用雨水タンクとなる。
開発の背景として、雨どいメーカーとして70年近く培ってきた集排水技術を活かし、他社の雨水タンク製品との差別化として、機能性とデザイン性を兼ね備えた製品を目指した。どこで自然災害が起こるか分からない中、日常でも災害時でも役立つ製品づくりを志向した。災害時に困ることの一つであるトイレの問題に着目し、比較的きれいな雨水をトイレ洗浄水として活用できるよう水循環の配管構造を工夫した。雨水は沈殿するゴミさえ取り除けば十分きれいな水質を保つことができる。日常利用による水道代の削減やCO2排出削減など環境負荷低減にもつながり、一人ひとりができることから、という思いを込めて開発した。
特徴は、薄型でコンパクト。景観を損なわないスタイリッシュな角形デザインである点。タンク内の雨水は水循環機能により常に入れ替わり、きれいな水質を維持する点。2階からの位置エネルギーでトイレへ送水するため、停電時でも使用できる点となる。

