日本精工が院内運用評価を開始 搬送アシスト装置の販売に向け

2026年08月21日

ゴムタイムス社

 日本精工は8月19日、慶應義塾大学病院の協力のもと、同社が開発した搬送アシスト装置「MOOVO(ムーボ)」の販売に向けた院内運用評価を2026年7月に開始したことを発表した。「MOOVO」は、ストレッチャーでの搬送を支援する装置であり、搬送時における医療従事者の身体的負担の軽減に貢献する。本評価は2026年12月に完了予定で、同社は、本評価で得られる運用データや知見を活用し、搬送業務における課題整理と、身体的負担の定量的評価を進める。

 同社は2026年8月21~22日に東京国際フォーラムにて開催予定の「第30回日本看護管理学会学術集会」において、本評価に関する講演を行うほか、会場にて「MOOVO(ムーボ)」実機の初展示を行う。また、本評価で得られた運用データや知見を踏まえ、2026年12月の販売開始を目指す。

 少子高齢化や労働人口の減少を背景に、医療現場では限られた人員で日々の業務を支える状況が続いており、医療従事者一人ひとりの身体的負担を軽減し、安心して働き続けられる環境を整えることが重要な課題となっている。

 同社は中期経営計画2028において、ロボティクス事業を重点領域と位置づけ、これまで培ってきたトライボロジー技術を活用してその拡大を進めている。「MOOVO」は、医療従事者がストレッチャーを搬送する際の身体的負担を軽減し、働きやすい環境づくりに貢献することを目指して開発を進めてきたものである。

 本評価は、「MOOVO」の販売開始に向けて、病院内の実際の環境における運用データや知見をさらに蓄積することを目的としている。慶應義塾大学病院は、AI・ICT・ロボット技術を病院内に実装し、医療従事者の負担軽減と医療の質向上を目指す「AIホスピタル」の取り組みを推進しており、「MOOVO」が目指す医療現場での業務支援という方向性と合致することから、本評価の実施に至った。

搬送アシスト装置「MOOVO」本体

搬送アシスト装置「MOOVO」本体

慶應義塾大学病院における「MOOVO」を装着したストレッチャー

慶應義塾大学病院における「MOOVO」を装着したストレッチャー

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