旭化成は8月19日、川崎製造所にて推進するクリーン水素製造に用いるアルカリ水電解システムおよび塩素・苛性ソーダ製造に用いるイオン交換膜法食塩電解プロセスの新工場建設事業について、神奈川県の企業誘致施策「セレクト神奈川NEXT」への認定、および川崎市の「川崎臨海部産業競争力強化促進補助金」の交付決定を受けたと発表した。
同事業は、2024年12月に経済産業省の「GX(グリーントランスフォーメーション)サプライチェーン構築支援事業」に採択されており、2025年10月には同事業における新工場の建設計画を正式決定し、準備を進めている。これらの支援は、産業競争力強化や産業振興に向けた自治体からの水素関連分野への期待を示すものとなる。
新工場は、電解用枠および電解用膜それぞれで年間2GW超の生産能力を備え、2028年度の稼働開始を予定している。既存の食塩電解プロセス向け設備と合わせて、年間3GW超の生産能力を構築する。
同社は、水電解・食塩電解事業の重要拠点として、川崎製造所に経営資源を集中し、柔軟かつ強靭な供給体制の構築を目指している。今回の自治体支援制度の決定を受け、同事業をさらに着実に推進するとともに、地域の発展に貢献していく。
今後は、水電解分野における技術・供給体制のさらなる強化を進めるとともに、両電解事業のシナジーを最大限に活かし、グローバルでの競争力を一層高めていく。
同社は、以下2件の支援制度の認定または交付決定を受けた。
1つ目は「セレクト神奈川NEXT」(神奈川県)。支援目的は、神奈川県内経済の活性化と雇用の創出(脱炭素関連産業)、支援内容は、補助対象経費の3%の補助金交付(上限5億円)、不動産取得税の2分の1を軽減。
2つ目は「川崎臨海部産業競争力強化促進補助金」(川崎市)。支援目的は、市内経済をけん引する川崎臨海部の産業競争力の強化の促進、支援内容は、補助対象経費の3%に相当する額以内の補助金交付(上限5億円)となる。


