東レは6月29日、同社名古屋事業場内にて、新たな研究拠点「マテリアルイノベーションセンターの開所式を開催したことを発表した。開所式では、同社関係者によるテープカットに始まり、その後、大村秀章愛知県知事、広沢一郎名古屋市長をはじめとする来賓を招き、約60名が参加した記念式典を執り行った。
MICは、グリーントランスフォーメーションや次世代モビリティに向けたR&D拠点として、顧客、アカデミアおよびグローバル連携の中核となる研究施設である。ポリマーやケミカル、炭素繊維複合材料の研究者に加え、化学プロセスの知見を有する開発者が集結し、技術融合を加速する。ナノテクノロジーの高度化や、ポリマー原料のリサイクルやバイオマス利用を推進することで、社会全体での温室効果ガス(GHG)排出削減に向けた素材開発・プロセス設計・顧客提案を行っていく。
MICには、加速度的に変化する市場ニーズに対応したシームレスなアイディア創発の場として、大空間のオフィスとラボをワンフロアに設置し、研究者同士のコミュニケーションの活性化を促すとともに、オープンラボを活用した社内外のオープンイノベーションの強化を図る。また、社会実装に向けて技術実証を一気通貫で推進できる試作・加工設備や高度分析装置を備え、3D造形など先進的なものづくりにも対応した評価・技術実証ゾーンを設置する。
さらに、幅広い要素技術を融合させた素材開発を進めるため、モビリティ関連の開発、評価機能を有する開発センターの隣接地にMICを設置することで、研究開発のシナジー効果を最大化する。
MICでは、中京地区をはじめとする自動車産業やGXに取り組む産業界にとって、構想段階で生じた課題を多方面のスペシャリストと共に解決し、具体化していく重要なパートナーとして新素材・新技術の創出に取り組んでいく。


