三菱ガス化学は6月10日、同社が開発を進めてきた生分解性ポリエステルカーボネート樹脂(PEC樹脂)が、一般社団法人日本バイオプラスチック協会(JBPA)の運営する「海洋生分解性プラ識別表示制度」のポジティブリストに26年5月に登録されたと発表した。
JBPAの「海洋生分解性プラ識別表示制度」は、プラスチック製品における海洋での生分解性および安全性を認定する制度であり、JBPAの基準を満たす製品に「海洋生分解性プラ」の名称とマークの使用が認められる。同制度ではポジティブリスト制が採用されており、使用可能なプラスチック、添加剤、中間製品等が登録されている。同PEC樹脂は、このたび同制度のポジティブリスト(分類Å-1「海洋生分解性合成高分子化合物」)に登録された。
同PEC樹脂は、生分解性を有しながら、加水分解による劣化が生じにくいことを特徴としている。適切な保管条件下では、ペレット状態に加え、フィルム等の成形加工品状態においても長期にわたり、分子量や強度を維持できると見込まれ、サプライチェーンにおける保管・流通時の品質安定性や、成形加工における取り扱い面での利点が期待される。
さらに、同PEC樹脂は、海洋生分解性を有しつつ耐加水分解性も備えることから、水との接触が想定される用途における品質安定性も見込まれ、海洋や河川などの水環境で使用される製品分野においても、適用可能であることが期待される。
同社では今回のポジティブリスト登録を契機に、同PEC樹脂の事業化に向けた生産体制の検討および市場ニーズ調査を進め、サステナブルな社会の実現に貢献していく。
2026年06月12日
