日本ゼオンがロボティクス企業へ投資 新たな素材需要の獲得へ

2026年05月27日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは5月26日、CVCを運営する子会社Zeon Venturesを通じて、カナダの高度ロボティクス企業Sanctuary AIへ投資し、技術交流を開始したと発表した。同交流を起点とし、ロボティクス分野における新素材開発を加速させていく。
 Sanctuary AIは、汎用ヒューマノイドロボットを開発し、多様な産業分野での導入に向けた実証を進めている。高精度触覚センシングと小型油圧アクチュエータによる操作能力と、同社のフィジカルAIを組み合わせた独自のシステムは、次世代の産業オートメーションを支える基盤として世界的に注目されている。
 こうした人間の手に近い機能を実現する産業用ロボットハンドの実用化には、触覚レベルの精密さと産業用途に求められる耐久性を両立する材料が不可欠となる。同社グループは、エラストマー材料技術と試験・評価能力を活用し、Sanctuary AIの製品開発を支援していく。これにより、ロボティクス分野における新たな素材需要の獲得と、将来の事業ポートフォリオ強化を図る。
 同社は、中期経営計画STAGE30において「モビリティ」「医療・ライフサイエンス」「情報通信」「GX」を成長4分野と定め、リソースを集中投入することで、同分野における売上高比率を2028年度に48%に引き上げることを掲げている。今後もスタートアップへの投資・支援や、あらゆる産業・分野に変革をもたらす新素材の提供と用途開発により、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献していく。

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