旭化成セラピューティクスは5月20日、Mediiと協業し、播種性血管内凝固症候群の早期診断および最適な治療を目指す取り組みを6月1日より開始すると発表した。
同取り組みにおいて、両者はMediiが運営する医師向け専門医相談サービス「Medii Eコンサル」内に、DICに精通した専門医チームによる症例相談窓口を開設する。これにより、診断や治療方針の判断に悩む症例について、主治医がオンラインで専門医に相談できる環境を提供する。また、過去の症例を基にした診療事例や、診断・治療判断のポイントに関するコンテンツを配信し、情報提供を行う。
同取り組みを通じて、全国の主治医が専門医の知見に迅速にアクセスできる環境を医療現場に広く提供し、DICの早期診断および適切な治療選択を支援することで、診療の質向上と治療の最適化に貢献する。
播種性血管内凝固症候群(DIC)は、血液を固める働きと溶かす働きのバランスが崩れることにより、多臓器不全や大量出血に至る可能性のある、生命を脅かす病態となる。感染症、がん、外傷、産科的異常などを背景に発症し、患者ごとに原因や経過が大きく異なる。そのため治療方針は一様ではなく、刻々と変化する病状に応じた対応が求められる、判断の難しい領域の一つとされている。こうしたDIC診療の難しさを踏まえ、DIC領域における疾患啓発に取り組んできた同社と、医師同士の知見共有を支援するMediiとの協業が実現した。
今回、主治医がオンラインで専門医と多角的に検討できる環境を整えることで、地域や医療体制の違いにかかわらず、DIC診療における意思決定の支援が可能となった。さらに、臨床現場での知見がリアルタイムに共有・蓄積されることで、今後のDIC診療の発展に寄与することを目指している。
DIC専門医チーム(2026年5月20日時点)は、関義信医師(新潟大学医歯学総合病院血液内科特任教授/新潟県立がんセンター新潟病院血液内科臨床部長)、和田英夫医師(三重県立総合医療センター中央検査部副部長兼研究センター副センター長/三重大学医学部分子病態学講座客員教授)となる。今後、救急科や産婦人科など、複数領域の専門医が参画予定となる。
2026年05月22日
