ゴムの流動特性と成形加工技術

2026年04月09日

ゴムタイムス社

 日本におけるゴム材料は、自動車用タイヤ、各種防振ゴム、制振材料、免震積層ゴム、電線ケーブル、ホース、スポーツ用品、履物など、多くの主要製品に使用されており、そのゴム材料の技術レベルは、ゴムの合成技術や製品加工技術において、世界の先端を維持していると言ってもよい。最近のゴム工業における技術開発の例として、地震対策のために開発された免震アイソレータ、振動減衰ダンパーの関連技術、自動車用タイヤに関連する各種防振および制振の技術、高性能新規合成ゴムの合成技術などが注目されている。一方、その他の基本技術として活躍しているのが、ゴム製品の製造加工技術であろう。その中には、混練、金型加硫、金型設計、押出加工などの各種製造技術が含まれている。今回は、その中のゴム加工技術の基本となる、未加硫ゴムの粘性流動特性としての粘度、圧力損失、応力緩和特性などと、さらにその製品加工性指標としての役割、実際の金型加硫や押出加工(トラブル対策を含む)の基本技術について考察することとした。既に、先輩諸氏の優れた参考書籍が出版され活用されているが、技術の変化や進歩を考慮し、発展に貢献された先輩方の実績を参考にしながら、現状の技術内容をまとめることにした。今後の日本の将来を担う研究開発・製造技術の第一線で活躍されている特に若い技術者の皆様に少しでもお役に立てれば、この上ない幸せである。(西澤技術研究所代表 西澤仁)

  • 判型:A5判106頁
  • 価格:本体4800円+税
  • 送料:350円+税
  • 発売日:2026年5月
  • 著者:西澤仁
  • 発売元:ゴムタイムス社
  • ISBN:978-4-908565-34-2

本書の主な内容

第1章 ゴム材料の特徴、日本のゴム工業の課題、そして最近の進歩
1.1ゴム材料の特徴  
1.2 最近関心を集める製品や関連技術の中で特に注目すべき項目  
 1.2.1 タイヤの基本技術の進歩
 1.2.2 地震対策としての免震積層ゴムシステムと建築用制振ダンパーの開発  
 1.2.3 ブリヂストン、横浜ゴム、日本ゼオン、東工大などによる新規合成ゴム重合技術の開発

第2章 成形加工性を支える未加硫ゴムの粘性流動特性
2.1 加工性指標、粘度から見た考察
2.2 加工性指標、圧力損失から見た考察
2.3 応力緩和特性による未加硫ゴムの加工性評価

第3章 金型成形加硫(プレス成形、射出成形加硫)の基本技術とトラブル対策
3.1 加硫方式の種類と金型成形加硫設備
 3.1.1 射出成形機の加工性に影響する重要機能
 3.1.2 射出成形加工の特徴、加工条件
3.2 金型内の流動特性と加硫挙動
3.3 金型成形加硫のトラブル対策
 3.3.1 外観不良
 3.3.2 バリ発生と対策
 3.3.3 バックラインディング
 3.3.4 ウェルドライン
 3.3.5 ショートショット
3.4 金型加硫を支える金型設計技術のポイント

第4章 押出加工の基本技術とトラブル対策および配合、混練技術、混練指標との関係
4.1 押出加工の基本技術とトラブル対策
 4.1.1 ゴム、プラスチックス用押出技術の現状と課題、基本技術
 4.1.2 押出機、押出加工ライン設計の基本技術
 4.1.3 押出加工のトラブル対策
 4.1.4 その他、押出加工時のトラブル対策に関連する技術情報
4.2 押出加工の不良対策に優れた配合技術、混練設備、混練条件、混練方法、配合剤の分散性評価および加工性評価のための
  混練指標などの考察
 4.2.1 押出加工に優れたゴム配合技術と混練技術、
練りコンパウンドの特性評価  
 4.2.2 混練装置の種類と混練機構
 4.2.3 混練方法
 4.2.4 混練方法の中で注意しておきたい事項
 4.2.5 混練後の分散性の確認の重要性
 4.2.6 ゴムの加工性の評価に貢献する混練指標の研究

著者略歴
西澤 仁(にしざわ ひとし)
西澤研究所所長
昭和8年 10月24日生まれ。
昭和31年 新潟大学工学部化学科卒。
昭和電線電纜(株)研究開発部ゴムプラスチックス材料研究室に入社。
電線、ケーブル、防振、制振、除振(半導体製造用)、免震製品の開発、
実用化等を担当し、各関連事業部長を歴任。
その後、シンガポール(を中心とする)の海外関連企業責任者として赴任(5年)、帰国。
日本ゴム協会において金型や成形加工等の技術委員会主査、本部技術委員会幹事を担当。
一方で、難燃材料、絶縁材料の研究開発に尽力し、芝浦工大客員教授として難燃材料研究会を立ち上げ、会長として難燃性電気絶縁材料開発にも活躍している。

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