弊紙では、搬送ベルト商社の現況を知るべく、全国各地のゴム商業組合に加盟し、搬送ベルトを扱う企業に対して売上や製品の価格動向など尋ねるアンケートを年2回(3月と10月)実施している。
設問項目は、25年7~12月の売上実績(対前年同期比)、26年1~6月の売上予想(同)、25年7~12月の価格動向(同)、26年1~6月の製品の価格予想(同)とともに、販売上の懸案事項(複数回答)、26年のベルトの需要予測などの設問に回答してもらった。
まず、25年7~12月の売上実績(対前年同期比)の設問では、「やや上昇」と回答した企業が40・0%で最多となった。次いで「横ばい」が30・0%、「上昇」が20・0%、「やや下降」が10・0%だった。「下降」と回答した企業はなかった。続いて26年1~6月の売上予想(同)の設問では、「横ばい」と回答した企業が55・6%で最多となった。次いで「やや上昇」が33・3%、「やや下降」が11・1%だった。「上昇」「下降」と回答した企業はなかった。
前回調査(25年10月)をみると、25年7~12月の売上予想は「やや上昇」と回答した企業が50・0%で最多。次いで「横ばい」「やや下降」「下降」が16・7%と続いた。「上昇」と回答した企業はなかった。
今回調査の25年7~12月の売上実績と比べると、やや上昇が最多の回答となった点は前回と変わらない。一方、「やや上昇」と回答した企業の割合は減少したのに対し、「上昇」と回答した割合は前回調査(25年7~12月予想)の0%から今回調査では20・0%、「横ばい」と回答した割合は前回の16・7%から30・0%とそれぞれ増加した。「上昇」「やや上昇」を足すと全体の6割、「横ばい」も含めると9割となった。
25年7~12月の価格動向(同)の設問では「上昇」と回答した企業が50・0%で最多となった。次いで「やや上昇」「横ばい」が20・0%、「やや下降」が10・0%だった。「下降」と回答した企業はなかった。
26年1~6月の製品の価格予想(同)の設問では「やや上昇」「横ばい」と回答した企業が40・0%で最多となった。次いで「上昇」が20・0%だった。「やや下降」「下降」と回答した企業はなかった。中東情勢の緊迫化に伴い、原油やナフサ価格が高騰している。原材料価格が急騰するなか、搬送ベルトに限らず、多くの製品で価格上昇が予想されている。今後の製品価格の動向を注視する必要があろう。
26年ベルトの需要予測(対前年比)に関する設問では「横ばい」と回答した企業が77・8%で最多となった。次いで「伸長する」「減少する」が11・1%だった。
前回調査(「横ばい」と回答した企業が60・0%で最多。次いで「伸長する」「減少する」が20・0%だった)と比較すると、先行きの不透明感が続いていることがうかがえる。
なお、最近の販売上の懸案事項(複数回答)の設問については、「人件費などコストの増加」が44・4%、次いで「運送会社からの値上げ要求」が33・3%、「納期対応」「粗利益率が低い」「その他」が22・2%だった。「加工費が安い」「ネット通販などとの競争激化」「ユーザー訪問ができない」と回答した企業はなかった。
最後に、26年に搬送ベルト需要が伸びる需要業界(複数回答)の設問では「食品」が60・0%で最多となり、次いで「物流」が50・0%、「その他」が20・0%だった。「物流機械」が10・0%の回答となった。「紙工関係」「繊維」と回答した企業はなかった。搬送ベルトの大口需要先である食品分野、物流分野ともに交換需要が堅調に推移している。これら結果が回答に反映されたとみられる。[/hidepost]
2026年04月27日
