ランクセスは3月9日、3月3~5日までドイツ・ハノーバーで開催された「タイヤ・テクノロジー・エキスポ2026」に出展し、タイヤ産業向けの包括的な添加剤・プロセスソリューションを紹介した。同社は、革新的で持続可能性に優れたゴム化学品を通じて、タイヤメーカーによる製造工程の効率化、生産安定性の向上、環境負荷の低減、そしてタイヤのさらなる性能向上を支援していく。
6PPDに対する規制強化が進む中、ランクセスは新たな酸化防止剤「ブルカノックス(Vulkanox 4060/N,N’ージシクロヘキシルー1・4ーフェニレンジアミン、CCPD)」を開発した。6PPDと同等の耐酸化・劣化防止性能を持ちながら、環境面を考慮した特性を備えている。本製品はタイヤコンパウンドや完成品タイヤにおける評価試験において、酸化劣化に対する6PPDと同等の保護性能を示しており、同社は年間1000トン以上のREACH登録に向け準備を進めている。商業生産は年央に開始予定である。
「アフラックスSD」は、シリカ分散用加工助剤で、特に官能基化・末端変性ポリマーと併用した場合に、コンパウンドの流動特性およびフィラーの分散性を改善する。本添加剤は持続可能な原料から製造されており、高懸念化学物質(SVHC)を含まず、シリカの分散を大幅に向上させる。その結果、ペイン効果が低減され、タイヤの転がり抵抗、耐摩耗性、ウェットグリップなどの性能が向上する。
ゴム産業で広く使用されてきたタルクは、世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)により、「おそらくヒトに発がん性がある」(2A類)に再分類され、規制の動きが強まっている。この分類に伴い、今後導入される欧州の持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)の要件に従って、デジタルプロダクトパスポートにおいてタルクは目立つ形で表示されることが求められる。その結果、業界ではタルクフリー製品への関心が高まっている。こうした動きを受け、同社はレノグランおよびレノスラブの全ポートフォリオをタルクフリーで提供している。
さらに、「コへデュール(Cohedur RA)」は、テキスタイルまたはスチールコード用のレゾルシノールを含まない環境に配慮したカップリング剤で、優れた分散性を持ち、レゾルシノールを含む従来品で発生しやすいブルーミングを防止する。

