旭化成は1月8日、同社グループにおいて救命救急医療事業を手掛けるZOLL Medical Corporationが、次世代着用型自動除細動器LifeVestの発売を開始したことを発表した。加えて、改良されたガーメント(着用型除細動器の衣服部分)も、2025年12月に米国における全面展開が完了したことを発表した。
14万人以上の患者データに基づく今回の製品改良は、LifeVestの競争優位性を高め、急成長するWCDの事業基盤強化と、同社グループのヘルスケア領域における持続的な事業成長に貢献する。
ZOLLは北米除細動器分野におけるリーディングカンパニーとして、心臓突然死のリスクのある患者が使用する着用型の除細動器であるLifeVest等の製品によって世界中で100万人以上の患者の救命に貢献してきた。同社グループでは2025年度からスタートした中期経営計画において、クリティカルケア事業(ZOLLがグローバルに展開する救命救急領域等の事業)を「重点成長」と位置づけており、社中計の最終年度である2027年度には、550億円の営業利益を目指している。今後もWCD分野の成長が見込まれており、今回の改良製品の投入により、プレゼンスが強化されると考えている。
次世代LifeVestガーメントは、病院外での日常生活をより快適に、軽量かつ肌当たりも改善しており、豊富なサイズバリエーションがある。LifeVestの患者着用時間は23・4時間/日以上と報告されており、これはWCD分野の中でも高い遵守率を達成している。これは査読付き文献や約2万人の患者を対象とした2025年のドイツにおけるSCDーPROTECT試験で裏付けられている。
加えて、ZOLLは2018年に導入したAI強化アルゴリズムで、誤作動を90日でゼロ(中央値)まで低減し、患者の負担軽減と長期的な治療継続を支援している。着用試験では、患者が快適さと使いやすさから新しいデザインを好むことが示されており、99・7%の患者は中止を必要とするような皮膚炎症を経験しておらず、LifeVestを着用した患者における心電図異常による死亡は0件であった。競合他社と比較してコンプライアンス指標は良好である。全米における処方から着用開始までの24時間以内の試着完了率は99%以上を達成しており、患者の採用率も今後さらに高まることが見込まれる。
このたび改良されたLifeVestは、ZOLLが強みとする重篤な心肺呼吸器疾患領域において、顧客ニーズを捉え、市場競争力を強化した高付加価値製品であり、ZOLLは継続的なイノベーションと優れた製品開発を通じて、市場リーダーシップを強化し、拡大するWCD分野は重要な成長原動力であるとともに、旭化成グループのヘルスケア領域におけるさらなる利益成長を牽引していく。

