横浜ゴムが10回目のセミナー開催 タイ天然ゴム農家を支援

2026年01月06日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは12月26日、同月に、タイ天然ゴム公社スラタニ支局と共同で、タイの天然ゴム農家に対し、天然ゴムの品質および生産性向上に向けたセミナーイベントを開催したと発表した。2020年の初開催から数えて10回目となる今回のセミナーにはスラタニ地区の50戸の農家が出席し、参加者には後日、同社からタイ天然ゴム公社の知見を活かした肥料を無償提供した。
 同セミナーでは「土壌と植物の栄養素」や「肥料の適切な使用方法」、「天然ゴムへの異物混入防止の重要性」などについての講義を実施。また、今回は10回目の開催を記念して、地域の行政機関、警察署、病院の代表者を来賓として招き、農園で働く外国人・少数民族の人権尊重や地域共生、交通安全、労働安全衛生の重要性についてスピーチをしてもらった。
 イベント後のアンケートでは、参加者から「これまでは農園作業を漠然と行っていたが、初めて体系的な肥料の与え方を学べた」「ゴムを使うメーカー側の意見を聞くことで、異物混入防止の重要性を再認識した」といった、栽培技術や品質意識の向上に関する声が多数寄せられた。また、「タッピング時の腰痛予防や毒虫への対処など、病院長のスピーチも大変参考になった」と労働安全衛生への関心も高かったほか、「最初は緊張したが、参加者を飽きさせない工夫があり、笑いに溢れた楽しいイベントだった」「友人や親戚にも紹介したい」など参加者目線に立ったイベントづくりに好評の声が寄せられた。
 同社は2020年1月、同社の「持続可能な天然ゴムの調達方針」に基づき、タイ天然ゴム公社と天然ゴム農家の経営支援およびサプライチェーンの透明性と健全性を確保するためのトレーサビリティの向上に協力していく覚書を締結した。セミナーイベントは同覚書に基づき、農家支援の一環として同社の天然ゴム加工会社のY.t.Rubberが立地するスラタニ地区で開催しているものとなる。
 同社は、持続可能な天然ゴムのためのプラットフォーム(GPSNR)に創設メンバーとして参画するとともに、2021年9月には従来の「持続可能な天然ゴムの調達方針」を改定し、GPSNRの活動との連携を強めている。今回のセミナーイベントは同方針に掲げられた「サプライチェーンに関わる方々への支援」を反映したもので、今後も同方針で定めた活動指標に沿った取り組みを実施し公表していく。また、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に取り組んでおり、その一環として天然ゴムをはじめとしたサステナブルな原料調達に向けた活動を推進している。
 同社はサステナビリティ・スローガンとして「未来への思いやり」を掲げ、事業活動を通じた社会課題への取り組みにより、共有価値の創造を図っている。

同社山本忠治CSR本部長(写真中央)の挨拶の様子

同社山本忠治CSR本部長(写真中央)の挨拶の様子

無償提供された肥料の前で記念撮影をする農家の方々

無償提供された肥料の前で記念撮影をする農家の方々

農家の方へのヒアリングの様子

農家の方へのヒアリングの様子

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