三菱ケミカルは12月15日、スポーツ・レジャー、航空宇宙、ハイパーカー分野等に使用される高性能炭素繊維について、日本および米国において生産能力を増強することを決定したと発表した。
近年、スポーツ・レジャー、航空宇宙、ハイパーカー分野では製品の軽量化や高性能化へのニーズを背景に高性能炭素繊維の需要は着実に拡大している。同社の高性能炭素繊維は優れた強度と弾性率を兼ね備え厳しい品質基準を満たすことで、業界をリードする顧客から高い評価を得ている。
こうした旺盛な需要に応えるべく、このたび、日本および米国の既存の設備を有効活用することで、高性能炭素繊維の生産能力を増強することを決定した。
今後も同社は、市場の成長を確実に捉え、高付加価値ビジネスへの注力による価値創出と顧客への価値提案を通じ、さらなる利益成長を追求していく。
製造拠点は、日本、東海事業所・愛知地区（愛知県豊橋市）、米国、サクラメント工場（カリフォルニア州サクラメント市）、稼働時期は２０２５年～２０２７年にかけて段階的に増強（予定）、生産能力は現状の生産能力の約２倍となる。
高性能炭素繊維の採用事例
