三菱ケミ米英法人が電解液事業を譲渡 欧米市場の転換を実現

2025年12月16日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルは12月12日、同社グループの米国法人であるMitsubishi Chemical Americaおよび英国法人であるMitsubishi Chemical UKが手掛けるリチウムイオン電池用電解液の製造拠点を、Green E Originへ譲渡することで合意し、最終契約書を締結したことを発表した。

 同社グループのリチウムイオン電池用電解液は、独自の添加剤技術によって電極での副反応を抑えることで高い出力性を持つとともに、優れた耐久性と高い安全性から、車載用途で多くの採用実績があるほか、電池メーカーへのライセンス供与も行なっている。これまで同社グループは世界4カ国に製造拠点を持ち、xEV(電動車)需要の拡大に合わせて生産能力を増強してきたが、今般、米国および英国の製造拠点を譲渡し、製造・販売を担うパートナーとの戦略的連携を通じた事業展開を進めることで、欧米市場において新たなビジネスモデルへの転換を実現し、中長期の市場拡大に対応していく。

 今後のスケジュールは、関係当局からの承認が得られることを前提に、2026年3月31日付の譲渡を予定している。

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