東洋紡がフィルム事業の承継・移管 子会社の吸収合併により決定

2025年12月15日

ゴムタイムス社

 東洋紡は12月11日、2025年11月25日付開示資料「完全子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ」の通り、2026年4月1日を効力発生日として、同社の完全子会社である東洋紡STCを吸収合併することを決定しており、これに伴い、東洋紡STCのフィルム事業については、事業経営の効率化を図るため、同社がこれを承継するとともに、一部の商権については、同社子会社の東洋クロスに移管することを決定したことを発表した。

 同社100%出資子会社である東洋紡STCを消滅会社、同社を存続会社とする吸収合併に伴い、東洋紡STCの「フィルム事業」を同社が承継する。本合併により東洋紡STCは解散する。
 本合併の前に、東洋紡STCの「フィルム事業」の一部を分割し、同社100%出資子会社である東洋クロスに移管する。

 目的として、同社グループ全体の収益力および資産効率の向上を目的としてグループ会社を統合する。
 東洋紡STCのフィルム営業機能を同社のフィルム事業に統合することで、より多くの顧客に対し新商品を提案する販売力を強化する。また、国内外の取引に関する業務の一体化を進めることで事業効率の向上を図り、同社の中核事業としてさらなる発展を目指す。
 一部の商権については、東洋クロスへ移管することで、加工品営業機能の継続を図る。

 東洋紡STCのフィルム事業の一部を東洋クロスに移管するにあたり、2026年3月23日を効力発生日(予定)として、東洋紡STCを分割会社、東洋クロスを承継会社とする吸収分割を実施することをこのほど決定している。

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