リケンテクノスが開発、販売 青果物用鮮度保持フィルム

2025年12月08日

ゴムタイムス社

 リケンテクノスは12月5日、鮮度保持フィルム「フレッシュバランスR」を開発し、販売を開始したと発表した。
 フードロス、農業や運送業における労働力不足といった社会課題を背景に、野菜や果物(青果物)の長期保存需要は高まっている。この課題に取り組むため同社は、ポリメチルペンテン樹脂の性質に着目し、独自の薄膜技術で鮮度保持フィルム「フレッシュバランス」を開発した。
 青果物は、収穫後も呼吸を続けるため、時間の経過とともに鮮度が低下する。この呼吸量と蒸散を適切にコントロールすることで、鮮度保持期間を延長することが可能となる。
 フレッシュバランスは青果物の保存可能期間を延長し、生産者の計画出荷を支援し、消費者に鮮度の高い青果物を安定供給することに貢献する。生産者にも消費者にも優しい、持続可能な食ビジネスを目指す。
 製品の特長は、扱いやすさ(自己粘着性としなやかな特性を持ち、様々な形にフィットする)、無孔タイプ(虫の侵入、異物の混入を防ぐ)、高ガス透過性・透湿性(ポリメチルペンテン樹脂の特性により、水蒸気を適度に透過して萎れやカビの発生を抑制する)となる。
 青果物の鮮度保持メカニズムの更なる探究を重ね、生産や流通といったそれぞれのシーンに合わせたフレッシュバランスの最適な活用方法を提案していく。
 同社は、フードロス削減をはじめとする社会課題解決に貢献する製品の開発に挑戦し続けていく。

フレッシュバランス

フレッシュバランス

無包装とフレッシュバランス包装の比較

無包装とフレッシュバランス包装の比較

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