日本は減収減益 ニチリンの1~9月期

2025年11月13日

ゴムタイムス社

 ニチリンの25年12月期第3四半期連結決算は、売上高が545億2200万円で前年同期比2・0%増、営業利益は69億4200万円で同1・9%増、経常利益は65億4800万円で同9・4%減、四半期純利益は41億1500万円同3・4%減となった。
 セグメント別では、日本の売上高は255億9300万円で同3・2%減、営業利益は20億2000万円で同27・7%減となった。国内向け販売高は顧客への価格転嫁も含め回復した一方、北米、中国向け輸出の減少により減収減益となった。
 北米の売上高は110億7100万円同1・8%減、営業利益は4億4700万円で同26・9%減。6月末での北米子会社NICHIRIN ATCO TEXASの連結子会社化により新規トラック事業の売上増加があったものの、一部顧客における販売低迷の影響を受けた。
 中国の売上高は79億9900万円で同4・1%増、営業利益は10億8800万円で同10・1%増。現地メーカーへの販売は堅調である一方、日系メーカーの長引く販売低迷により減収。コスト構造の最適化を進めた結果、減益となった。
  アジアの売上高は184億5700万円で同0・1%減、営業利益は25億9200万円で同2・2%減。アジア市場は概ね堅調に推移したものの、北米向け輸出が減少した。
 欧州の売上高は59億6000万円で同15・9%増、営業利益は1億3500万円で同297・1%増となった。欧州メーカー向け販売増加により、なお、BMWへの2輪車向け製品の納入が開始された。
 25年12月期通期の連結業績予想は、売上高736億円で前期比3・1%増、営業利益91億円で同0・9%減、経常利益86億円で同17・2%減、当期純利益50億円で同19・0%減を見込んでいる。

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