櫻護謨の26年3月第2四半期連結決算は、売上高が44億7500万円で前年同期比28・3%増、営業損失は300万円(前年同期は2億4400万円の損失)、経常損失は800万円(前年同期は2億3700万円の損失)、四半期純損失は900万円(前年同期は2億1200万円の損失)となった。
セグメント別では、消防・防災事業は売上高16億8000万円で同26・3%増、セグメント損失は2億1300万円(前年同期は2億5500万円のセグメント損失)となった。
消防ホース・消火栓ホースの販売は、製品ごとに販売本数の増減はあるものの、順調に推移している。資機材では、前年同期に比べ災害備蓄用防災資機材と車両積載用救助資機材の販売が増加している。利益面では、販売費や商材企画開発費用の増加があったものの、増収効果により前年同期に比べ損失は低減している。
航空・宇宙、工業用品事業は、売上高は25億4200万円で同33・2%増、セグメント利益は3億7500万円で同154・0%増となった。航空・宇宙部門は、前年同期に比べ官需大型機用部品やエンジン用部品の販売が増加したほか、民需向けシール部品の販売が伸長している。工業用品部門では、原油貯蔵施設向けタンクシールの大型案件納入が堅調に推移した結果、販売が増加している。利益面では、コスト上昇に対して売価再設定などの対策を進めている。対策を上回るスピードの原材料価格の上昇や、難易度の高い一部製品の生産コスト増加の影響も受けているが、増収効果により前年同期比で増益となった。
通期の連結業績予想は、売上高が130億円で前期比6・7%増、営業利益は5億7000万円で同11・5%減、経常利益は5億2000万円で同20・5%減、純利益は3億2500万円で同23・7%減を見込んでいる。
