東洋紡は11月5日、11月12~14日までの3日間、千葉県千葉市の幕張メッセで開催される「第5回サステナブルマテリアル展ーSUSMAー」に出展すると発表した。
今年のテーマは「プラスチックフィルムとともに築くサステナブル社会」。「Recycle・Replace・Reduce」の三つの視点から、同社の製品や取り組みを紹介する。リサイクル原料やバイオマス原料を使ったフィルムや、減容化・モノマテリアル化に貢献するフィルムなど、循環型社会と脱炭素社会の実現に向けた同社のフィルムソリューション(課題解決型製品群)を幅広く展示する。
同展示会には、グループ会社である東洋紡エムシーと共同出展する。同社グループが企業理念体系のもとで宣言する「『ゆたか』さを実現する東洋紡のチカラ」を体現する製品や技術を、広く発信していく。
主な出展内容は以下の通り。
透明リサイクルPETフィルム「レナシャイン」/リサイクル原料100%使用は、国内で初めて顧客から回収した使用済みフィルムを含むリサイクル原料を100%使用した、環境配慮型PETフィルム。これまで産業廃棄物として捨てられていた使用済みフィルムを回収し、再原料化することで石油由来原料の使用量削減と「Film to Film」の資源循環型リサイクルの実現に貢献する製品となる。
透明リサイクルPETフィルム「リシャイン」/PETボトル再生原料を80%以上使用は、再生PETボトル原料を80%以上使用したリサイクルフィルム。リサイクル原料の使用比率は、グローバル基準の「UL2809認証」など、第三者機関により保証されている。一般のPETフィルムと比べて製造工程におけるGHG排出量を24%以上削減可能。バージン原料由来のフィルムに近い強度や透明性を備え、離型用フィルムの基材やラベル、印刷物、電子機器部材などに活用できる。
二軸延伸ポリプロピレンフィルム「パイレンEXTOP」(XP501、502)超高剛性/鮮度保持/ヒートシールタイプは、超高剛性を実現することで、従来の二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムと比較して腰感を維持したまま20%厚みを削減可能なフィルム。耐熱性やヒートシール性、易接着性もあり、食品包装以外への展開も期待できる。
OPP「パイレンEXTOP」(XP810)高ヒートシール/高耐熱タイプは、従来のヒートシールタイプのOPPよりも、優れたヒートシール強度と耐熱性を備える。用途によっては、ラミネート構成から単層構成への置き換えも見込める。
CPP「パイレンCT」高剛性/易カットタイプは、手で簡単に開封できる易カット性と、高剛性を備えたCPPフィルム。セロファン代替としての医療包装や、食品包装、テープ基材などの用途での活用を想定している。
2025年11月10日

